コロナ不況で「子供服を捨てないで」 各国で高まる衣類リサイクルの需要

きれいなのに、サイズが変わり着られなくなった子供服。誰かが着てくれれば…と考えている人は意外にも多い。

2021/11/05 19:35

古着・リサイクル

新型コロナウイルスにより、世界のほとんどの国でサービス業を中心に経済が停滞し、収入源や失業に悩む家庭の数がいっきに増えた。そのことは子供たちの暮らしにも、確実に影響を及ぼしている。

その苦しい状況において、救世主となっている1つが衣類のリサイクルだ。イギリスやインドでは、それがますます盛んになっているという。


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■子供服はすぐ着られなくなる

「子供たちを貧困から救おう」「人々の暮らしを守り支え合おう」と、貧困撲滅を謳う欧米の非営利活動団体。

その多くが今、ネット上で「不要な衣類は捨てず、リサイクルショップに持ち込んで」「ショップは衣類をどうか格安で販売して」と、以前にも増して強く呼びかけている。

活発に動くため消耗しやすく、体の発育が速いためサイズがすぐに小さくなる子供服は、特に欲しい人がいっぱいだと説明。ボロどころか新品同様のものも多いため、掘り出し物との出会いにワクワクする購入者は多いとしている。

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■「とにかく捨てないで」

そんな中で、非営利団体の『Love Your Clothes』は「コロナのパンデミックを経て各種の店がやっと営業を再開させたイギリスでは今、新規のリサイクルショップがぐんと数を増やしている」と伝えている。

かねてから「地球環境保護のためにも衣類はリサイクルを利用して」と人々に訴えてきた同団体。「寄付が一番ありがたいが、きれいならショップに持ち込んで買い取ってもらう方法も。

とにかく衣類を捨てず、誰かに役立ててもらうことを考えて」と強く呼びかけている。

なお、イギリスでは地域行政が主宰するチャリティーショップも各地に急増しているとのこと。その収益金で、経済的困難にあえぐ家庭をサポートすることが目的だという。

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■立ち上がった若者4名

一方、衣類のリサイクルが貧困層の救世主になっているのがインドだ。カルナータカ州の州都バンガロールはハイテク産業の中心地で、歓楽街も有名だったが、新型コロナウイルスにより大勢の働き手が命を奪われ、数千人が失業した。

そこで大学時代の友人だったという若者4名がチームを組み、貧困層を助けるためのリサイクルショップ『Imagine ClothesBank』を9月12日に開店させた。

不要になった衣類の寄付を集め、あるアパートを利用して毎週日曜日に1枚数円という安値で販売。すると飛ぶように売れ、収益は貧困家庭に寄付されていると、『Times Now News』が伝えている。


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■日本も他人事ではない

今の日本においても、なんと6人のうち1人が貧困児童とみなされていることをご存じだろうか。満足な食事が与えられず、修学旅行に行けず、進学を断念する子供たち。体を壊した親を、子供が世話するヤングケアラーの問題もある。

地域ごとに、ボランティアによる無料の学習教室や無償の「こども食堂」もあるが、支援が必要な子供の数はますます増えているという。

一方、国としては内閣府、文科省、厚生労働省などが共同で発足させた「子供の未来応援国民運動」もある。こちらの知名度や成果の向上にも期待したい。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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