「イチゴが少ない」と女性がシリアルメーカーを提訴 賠償金5億円は支払われるか
賠償金の金額が巨額になりがちなアメリカの集団訴訟。 第二の「サブウェイツナサンド訴訟」が発生か?
アメリカ・ニューヨーク州に住む女性が、大手シリアルメーカーに対して、少なくとも500万ドル(約5億7千万円)の賠償金を求めて裁判を起こしている。『NBCnews』『mlive』などの海外メディアが報じている。
■朝食シリアルに異議あり
ニューヨークに住むエリザベス・ラセットさんは、「ストロベリー」と名付けられた朝食シリアルについて「使用されているイチゴが少なすぎる」と主張している。
このシリアルのフルーツフィリングのほとんどがナシやブドウ、リンゴなどイチゴ以外のフルーツで構成されており、消費者に誤解を与えるとして、同社を相手に集団訴訟を起こしているのだ。
■イチゴ以外の果物が多すぎ?
訴えによると、「製品の材料は、ほとんどがイチゴ以外の果実の成分を含んでおり欺瞞的」であり「イチゴよりも安価なナシやリンゴを使用していることは違法にあたる」としている。
ラセットさんはまた「知っていたらこの商品は購入しなかった」「シリアルに支払った金額はより少なく済んでいた」とも主張。なお、メーカーはNBCニュースに対して「係争中の訴訟についてはコメントしない」と語っている。
■アメリカでは巨額請求の例も…
製品名に「ストロベリー」と書いてあるのに、イチゴがほとんど入っていなかったとしたら確かに残念だが、これとよく似たケースとしてサンドウィッチ店『Subway(サブウェイ)』のツナサンド訴訟がある。
今年1月に、カリフォルニア州の女性2名がサブウェイに対して「ツナサンドにツナが一切入っていない」と主張し、500万ドル(約5億7千万円)の賠償金を求めており、サブウェイはこれを真っ向から否定。製品のDNA検査を行う事態にまで発展している。
過去にはホットコーヒーによるやけどが問題となった「マクドナルド・コーヒー事件」など、企業が巨額の和解金を支払っている例もある。今回のケースもどのような結果となるのか、引き続き注目が集まっている。
■名前通りじゃないとダメ?
このニュースに対し、海外SNSでは「むしろ本当の果物が入ってることに驚いた」「朝食シリアルではよくあること…」「イチゴって書いてあるならイチゴが入ってなきゃダメだよね」とさまざまな意見が交わされている。
また「ムーン・パイ(グラハム・クラッカーにマシュマロを挟みチョコレートでコーティングした菓子)に対する訴訟が起きそうな予感がする」「ベビーパウダーにベビーは含まれますか?」など、一部SNSでは大喜利のような状態となった。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)