酔った校長がお気に入り女子生徒を呼び出し… ダンス強要や撮影など悪質行為に
インドでは教師としての資質を問うべき事件が多発し、残念な現状に陥っている。
1人だけ呼び出された女子生徒が校長室に入ると、なぜか扉の鍵をかけられ、そこから悪夢のような体験をしたという。
インドの中学校で校長の男がとんだ問題を起こし、しかし起訴には至っていないことを、同国の『PTI通信社』『Times Now News』などが報じている。
■女子生徒を招き入れ施錠
事件は10月29日、インド・マディヤプラデーシュ州のマディヤードという村にある国立中学校で起きた。
ラジェシュ・ムンドラという男の校長が、お気に入りの女子生徒を校長室に招き入れ、体を触るなどの犯行に及んだ。被害にあった生徒は「入室すると鍵をかけられ、一緒にダンスを踊るよう強要された。酒のにおいがした」などと話しているという。
■対応に追われる教育委員会
女子生徒が帰宅して家族にそのことを報告し、激怒した両親は学校に苦情を入れるとともに、警察にも相談。これにより、事件は公のものとなった。
警察の調べで、校長は勤務中でありながら酒に酔っており、少女に触れる様子をビデオ撮影していたことが判明。10月30日には学区の教育委員会が、ムンドラの休職処分および新しい校長について緊急会議を開いている。
■警察は起訴を「検討中」
女子生徒を校長室に招き入れ、施錠のうえ体を触るなど決して許されない行為だとして、PTAの間でも波紋が広がっている。
そんななか教育委員会はムンドラの今後について、復職しても事務局の仕事を担当すると説明。裁判で有罪判決が下った場合は解雇処分も検討される模様だが、警察は「起訴についてはまだ検討中」とのことだ。
■集団での性的暴行事件も
インドでは、教師が教育現場で性的な事件を起こすことがしばしばあるという。
2017年にはビハール州の中学校で、体育を担当する女性教師が知的障害のある12歳の娘を学校に連れてきたところ、校長および3名の教師が娘を屋上に連れ出し、代わるがわる性的暴行を加えて逮捕されている。
この集団性的暴行事件は世界中の人権擁護団体を激怒させ、恐ろしいレイプ国家というインドのイメージを、さらにダウンさせるものとなっている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)