モスクワ赤の広場の大聖堂を背景に性的行為 インフルエンサーのカップルに実刑
宗教を侮辱した罪で投獄されたカップル、以前のように罰金刑や執行猶予付きの懲役刑では済まなかった。
インフルエンサーと呼ばれるようになった人々は、常にもっとフォロワーを増やし、もっと有名になりたいと考えている。さらに、「いいね」のためなら手段を選ばないという危ない連中も…。
とんだ恥知らずのカップルが投獄されたことを、イギリスのメディア 『Daily Star』『The Sun』などが報じた。
■仰天写真をインスタ投稿
ロシア・モスクワの「赤の広場」に立つロシア正教会の大聖堂で、広くは聖ワシリイ大聖堂と呼ばれている堀の生神女庇護大聖堂。そこで先月、インフルエンサーのカップルがあり得ない姿で写真を撮影し、それをインスタグラムに投稿して通報された。
10万人のフォロワーがいたインスタグラムのアカウントは、運営者によりすでに凍結されている。
■女は男の股間に顔を…
問題を起こしたのは、タジキスタン共和国出身のルスラン・ボビエフとガールフレンドのアナスタシア・チストワ。長いブロンドヘアをポニーテールにしているチストワは、カメラに背を向けてしゃがみこんでいる。
しかし彼女は、大聖堂に向かって祈りを捧げているのではなかった。なんと顔の前にはボビエフの股間があり、オーラルな行為をしていたのだった。
■警察のロゴが入ったジャケット
怒りを買った理由はそれだけではない。チストワはそのとき、なんと警察官が着用する「полиция」のロゴが入った黒いジャケットを着ていたのだ。
通報が相次いでカップルは先月30日に逮捕され、10日間にわたる取り調べを受けた結果、宗教的崇拝感情を侮辱した罪で起訴された。 日本円にして約 8,000円の罰金を支払うことも命じられている。
■厳しさを増す刑罰
このほどその裁判がモスクワのトヴェルスコイ地方裁判所で行われ、ロシアの国営通信社「イタル・タス通信」によると、ボビエフとチストワの両被告に対し10ヶ月の実刑判決が言い渡された。ともに上訴するつもりはないという。
宗教的崇拝感情を侮辱したと認められた場合、以前なら罰金刑や執行猶予付きの懲役刑で済んでいたロシアだが、刑はぐんと厳しくなった。この裁判では懲役1年の実刑判決が下る可能性が高かったといい、懲役10ヶ月で済んだことをありがたく受け止めるべきだという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)