「スペードのエースだけ派手な理由」にチコちゃんが迫る 税金との関わりが…
『チコちゃんに叱られる』でトランプのスペードのエースが特徴的なデザインである理由を解説。今ではメーカーの顔とも言われるが、その原点は…。
■いたちごっこの末…
最初の頃、エースのマークの上に小さな納税証明スタンプが押されていたが、トランプ税が高額だったため、納税証明のスタンプを偽造し、脱税を試みるトランプメーカーが出始めた。
黙って見過ごせない役所は、納税スタンプの模様を複雑化し、偽造されづらくした。しかし、トランプメーカー側はあっさりと偽装。これを繰り返すこととなる。
■100年以上も
そのいたちごっこも1765年に転機が。役所はスタンプを押すのではなく、納税の証として、スペードのエースのカードを直接渡すことに。もちろん簡単にマネできないような複雑なものだったが、トランプメーカーはこれの偽装にも成功。いたちごっこは繰り返された。
不毛な戦いの末、役所はポリシーを大幅に変更。課税額を減税にして半分にすることとなった。
1800年代にもなるとイギリスの経済も好調でトランプ税をあてにしなくてよくなったこともあり、高い税金をかけてメーカーの偽造を盛んにするよりも、税金を抑えて真っ当なメーカーを増やす方針に変更。
こうしてスペードのエースに押印されるスタンプのいたちごっこは終わりを迎え、メーカーがデザインを決められるように。やがて、「スペードのエースはメーカーの顔」とも言われるようになり、オリジナリティあふれるデザインが重視されるようになった。
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(文/Sirabee 編集部・Aomi)