亡父の遺灰入り指輪はめる花嫁も 顧客に寄り添う宝飾品メーカーが話題
遺灰をレジンに練り込み、美しい指輪に。遺族の思いに寄り添う会社が話題を集めている。
大好きな父親が亡くなり、結婚式を見せてあげることができなくなった女性の依頼で、“遺灰入り指輪”を作った会社の動画が話題を集めている。その工程や女性の喜びのコメントなどについて、『The Sun』などの海外メディアが伝えている。
■ある動画が話題に
アメリカに、遺灰や母乳を使ったアクセサリーを制作する『ツリー・オブ・ホープ・クリエーションズ』という小さな会社がある。同社のトップであるメグさんがTikTokで動画を公開し、父親を亡くしたアリッサさんという女性の注文を受けたことを公表した。
動画によると、アリッサさんの父親は娘の花嫁姿を見ることなく死去。ひどく胸を痛めたアリッサさんがメグさんの会社に連絡し、「父の遺灰を使って指輪を作ってくれませんか」と依頼したのだ。
■レジンに遺灰を混ぜ…
メグさんは、アリッサさんから送られた遺灰に鮮やかな青い染料を混ぜ、美しい色に調整。レジンを入れて硬化して銀のリング台にはめ込み、本物の宝石のように丁寧に仕上げた。
「これでお父様も結婚式に参加できますよ」「アリッサさんとバージンロードも歩けますね」。そんな言葉を添えた動画に、胸を打たれた人も多かったようだ。
メグさんの会社では、遺灰を入れて保管するアクセサリーなども製造し販売している。顧客の気持ちにしっかりと寄り添いながら、心を癒やす美しい商品の提供を目指しているのだ。