一部地域で異様な支持を得る「謎のインスタント焼そば」 人気の秘密を探ると…
謎のアラブ人が写るインスタント焼そば商品。ある地域ではコンビニで普通に売っているが…。
■コンビニに置いてあるだと…!?
その逸品を試してみるべく記者は旭市内に侵攻。缶コーヒーを買おうと入ったセブン-イレブンで、早速このアラビヤン焼そばを発見した。コンビニにあるとは地元での支持率が高い証左である。
パッケージには童顔のアラブ人。「摩訶不思議!?」「不思議な位おいしく出来ます」と魔法の料理感を出しつつ、スパイスを効かせているということが記されている。
セリフも写真もすげえレトロだ。もしかして約50年間、パッケージ変わっていないんじゃないだろうかコレ。
■懐かしウマいテイスト
気になるのは味だ、味…ということで調理開始。
水を張ったフライパンを沸騰させ中身の乾麺を投入。途中で一回ひっくり返し全体をふやかして、水分が無くなったら香ばしいスパイスが配合された粉末ソースを入れて炒める。
青のりが付いているが、“素”焼そばでは見た目がやや貧相。同時並行で炒めていた豚肉と野菜を混ぜると、さらに完成度が上がった。これぞ焼そば!
さて、味は非常にまろやかな印象でやさしい口当たり。
スパイスが効いており、香辛料の香りが食欲を誘う。ただ想像よりはだいぶマイルド。辛さというより香り重視といった感じで、ソースの味と見事にマッチしている。なんだこれ、懐かしウマいぞ…!
■謎は簡単に解けてしまった?
それにしても、なぜこの旭市で人気なのか。
「オレもこれ好きだよ」と豪語する旭市飯岡地区在住の60代男性に、その謎について聞いたところ「そらぁ、作ってる製造所が旭にあっからだっぺ?」と非常にシンプルな答えが返ってきた。
同商品、メーカーはインスタントラーメン「サッポロ一番」を手掛けるサンヨー食品なのだが、製造所は協力企業であるカナヤ食品(本社・千葉県旭市)。
そんな意外な結末に驚いたが、もちろん味の美味しさもロングセラーの秘訣に他ならない。気になった方はゼヒ一度味わってみてほしい。
・合わせて読みたい→サンシャイン池崎の「ペヤングの食べ方」に驚き 夏はピッタリかも…
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)