「コロナワクチンを義肢に」 反対派向けに海外で驚きの新ビジネス

ワクチン反対派の人々は「何らかの方法で、接種証明書だけでも手に入らないだろうか」などとも考え始めているそうだ。

2021/10/27 19:00

義手・義肢

どんなに呼びかけられても、さまざまな理由を挙げて新型コロナウイルスのワクチン接種を断固拒否する人たちがいる。健康上の問題から打てないのではなく、打たないのだ。

オーストラリアで最近、そんな人たちを対象に仰天のビジネスが始まったようだ。Twitterでも炎上していることを、イギリスの『LADbible』などが報じている。


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■ワクチンを接種したフリを

Facebookで今、オーストラリア・ビクトリア州のコミュニティーグループ『Victoria-Sell You Stuff』のページに現れた、メルボルンの義肢メーカーによる書き込みが話題になっている。

それは、新型コロナウイルスワクチンの接種を拒否し続けるも、社会や職場での差別や厳しい同調圧力に状況が苦しくなってきたと感じる人たちに向けたもの。「肩から指先までの義肢を買い、ワクチンを接種したフリをしてみませんか」と呼びかける内容だった。

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■「刺された瞬間にビクッと」

「ゆったりした服を着て自分の腕を中に隠し、肩に義肢を装着して接種を受け、刺された瞬間にビクッと痛そうなフリをするのです」と説明する義肢メーカー。注文者の肌の色にピッタリの1本を、速やかに発送すると約束している。

技術の発展により、本物と見間違うほどリアルな素材感と感触が可能になっている義肢の世界。うまくいけば偽物の腕だと見抜かれない可能性もありそうだ。

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■リスクを冒す価値は?

だがこのアイデアは、さっそくTwitterで炎上した。「血圧を測ると言われたらどうするんだ」「偽物とバレた瞬間に通報されるよ」「命にかかわる詐欺行為は罰せられる」などと、あきれながら否定する意見が目立つ。

その義肢の価格は1本1,500豪ドル(日本円にして約12万8,000円)。バレて大恥をかく、通報されるといったリスクを冒してまで、購入する価値はあるのだろうか。


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■「接種証明書だけは欲しい」

オーストラリアの企業は10月15日以降、すべての従業員に少なくとも1回の新型コロナウイルスワクチン接種の義務を負うようになった。つまり、拒否する従業員は解雇されるだろう。

また現在メルボルンのレストランは、ワクチン接種を証明できない客の入店を断っている。こうした状況も、何らかの方法で接種証明書だけ手に入らないかと、不謹慎なことを考えるワクチン反対派を増やしてしまうのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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