「人間の親指が太い理由」をチコちゃんが解説 脳の大きさにも関係していた
『チコちゃんに叱られる』親指が太いのは実は人間だけ。この変化が脳の進化にも大きな影響を及ぼしていた。
22日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「親指が太いのはなぜ」が注目を集めている。
■「石を握りしめるため」
動物の中でも親指だけが太いのは人間だけなのだという。人間に近いチンパンジーも親指は小さく細い。この理由をチコちゃんは「石を握りしめるため」だと答える。
大昔、人間を襲った食糧危機から生き延びるために食料を追い求める中で進化が始まったようだ。また、この親指の進化によって、人間が動物界を支配するに至った理由とのこと。
■動物の骨まで食べるために
およそ440万年前、人類の祖先な森の中で果実や葉っぱなどさまざまなものを食べて生活していた。しかし、その頃に起こった地殻変動によって森が乾燥地帯に激変。
食料が激減することとなった。時は流れ370万年前、アウストラロピテクスの時代になると食べ物を求めた人類の祖先は森から出て草原に進出。新たな地で食料としたのが肉食獣が食べ残した動物の骨。
当時の人類は狩りをする能力が低く、逆に肉食獣に襲われるようなか弱い存在。飢えをしのぐ手段として、食べ残しに注目。特に骨の中の骨髄を食べるように。食べるのが難しい大きくて硬い骨を食べるために人類は骨を砕くことに。
草原に転がっている石を活用しようとした。硬い骨を割るためには、石を強く握りしめる必要があったため、人間の親指は握ることに適した形へと進化していった。