受刑者が飲み込んだ携帯電話が排泄されず摘出手術 連絡手段として横行か
受刑者は医師に、「飲み込んだら排泄を待ち、取り出して外の人たちと会話を繰り返していた」と告白した。
刑務所での服役生活が退屈でならなかった、エジプトの男の受刑者。許されていないにもかかわらず、彼はミニサイズの携帯電話の差し入れを受け、看守に見つかる前にゴクンと飲み込んだ。
それが排泄されず、とんだ騒ぎとなったことを『SKY NEWS/Arabia』などが報じている。
■小型携帯電話の差し入れ
エジプト南部のアスワン市にあるアスワン大学付属病院の医師が16日、ある男の受刑者の腹部からミニサイズの携帯電話を摘出する手術を行ったことを報告した。
差し入れとして刑務所に持ち込まれた携帯電話を、検査の前に飲み込み、吐く、あるいは排泄して使用するという受刑者たち。どうやらそれは、映画やドラマに限った話ではないようだ。
■「誰もがやっていること」
受刑者の名はモハメド・イスマイル・モハメド。CTスキャン検査を経て緊急手術が行われ、なんと6ヶ月前に飲み込んだという小型携帯電話が腹部から摘出された。
モハメドは医師に、「携帯電話を飲み込み、便とともに出てきたら充電して、外の人たちと会話することを楽しんでいた」「刑務所ではそれが繰り返されている」などと告白。それも関係者の間で波紋を広げているという。
■急激に始まった腹痛
「今回はなぜか長いこと排出されなかったが、気にせず普通に食事をしていた」と話したモハメド。その日、ひどい腹痛が急激に始まり、病院へと搬送されたのだった。
『SKY NEWS/Arabia』の取材に、執刀医は「腸に重い炎症と感染が確認されたが、もしもラップに包まれず、むき出しの状態だったら、命にかかわるほど重症化していたでしょう」などと話している。
■食料品・酒・電子機器は禁止
日本の拘置所や刑務所では、未決拘禁者 (被告人)と受刑者(既決者・懲役)では許容の範囲が異なるものの、面会での差し入れのほかに郵便や宅配の形で現金、日用品や書籍類を送ることができる。
だが健康・衛生管理の観点から食料品と酒は禁じられ、外部との連絡が容易になる電子機器も、もっての外だという。
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(文/Sirabee編集部・浅野 ナオミ)