キャンドル近くで制汗スプレー使用し爆発 集合住宅火災で「避難不要」の理由判明
ある爆発事故をきっかけに、火災に関してあまり知られていない情報が明らかになった。
ある少年がろうそくの近くで制汗スプレーを使ったことで、大爆発が発生。非難した多くの住民が、「火災報知器も鳴らず、消火器もなかった」と証言したことで、それらが備え付けられていない驚きの理由が発覚した。『Daily Mail UK』など海外メディアが報じている。
■制汗スプレーが爆発の原因
イギリス・南ロンドンのバタシーで12日午後8時頃に消防署へ通報があり、駆けつけた消防士たちが目にしたのは、20階建てのビルから火が噴出している光景だった。多くの消防車や70人もの消防士による懸命の消火活動で、午後9時頃には沈静化に至った。
火元となったのはアトリン・ベハザディくん(13)の寝室であり、火がついているティーライトキャンドル(アルミなどの容器に入った小さなキャンドル)にすぐそばで制汗スプレーを使用したことが、爆発につながったのだという。
■家族は閃光と炎を目撃
アトリンくんの母で歯科技工士のサラさん(43)は、メディアに「窓はすべて爆破してしまっていて、ドアは蝶番の部分から根こそぎ吹っ飛び二つに割れていました」とその衝撃の大きさを語った。
また通報主である姉のアティスさん(15)は、「自分の部屋にいたのですが、突如バーンとドアが開いたのです。炎とともにまぶしい光が入ってきて、弟の叫び声が聞こえました」と爆発時の様子を語っている。
アトリンくんは腕と腹部に重度のやけどを負い、病院に搬送された。さらにベハザディ家の約80%が焼失していたと、消防から発表されている。