「結婚してくれる？」の旗掲げたセスナ機が墜落 感動のプロポーズが悲劇に
以前にもエンジン故障があったというこの機体。整備不良なども含め、事故原因を捜査中だという。
ロマンチックで感動的なものになるはずだった、あるカップルのプロポーズ。しかし恐ろしい事故が発生し、死者が出る悲劇に変わってしまったことを、イギリスの『The Daily Star』や『London News Time』が報じている。
■プロポーズを応援
2日の午後6時頃、カナダ・モントリオールにあるコンコルド橋近くのディエップ公園に、セスナ172型機が墜落した。
このセスナ機は、あるカップルのロマンチックなプロポーズを応援するべく、大空に「僕と結婚してくれますか？」の文字が書かれたバナー（旗）を機体に付け、空になびかせながら飛行中だった。
■死者が出る事故に
事故現場のすぐ近くでは、オシアガ音楽芸術祭が開催されていた。爆音と衝撃で、演奏者や観客の多くが相当なパニックに陥ったことが伝えられている。
警察によると、このセスナ機に乗っていた1名は即死。パイロットのジャン・ピエロ・チャンベラさんは急いで病院に搬送され、現在も意識不明の状態だ。
■異変を感じなかった目撃者
カナダ運輸安全委員会は、チャンベラさんの意識が戻り次第、当時の詳しい状況について聞く方針だとしている。記者会見でも、広報を担当するクリス・クレプスキー氏は「まだ事故の原因は特定されておらず、調査のため航空機の残骸をオタワの事故研究機関に輸送する予定です」と述べるにとどめた。
同機が事故を起こす前の様子を目撃していた人は、「通常の高さを飛んでいたし、何もおかしな点はありませんでした」と話している。
■以前にもエンジン故障
またモントリオールのヴァレリー・プラント市長は、亡くなった同乗者の遺族に向け追悼の意を表し、「この悲劇的な事故の調査が一刻も早く進展するよう望んでいます。ご冥福をお祈りいたします」と述べた。
なお、今回墜落したセスナ機は、2006年にもエンジン故障が原因でモントリオールのパルク通りに緊急着陸したことがあった。パイロットはやはりチャンベラさんで、混雑していた道路に見事着陸したことから「並外れたパイロットの腕。まさに神業」と称されていたという。
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（文／しらべぇ編集部・桜田 ルイ）
