都民ファ、国政新党結成も具体的な政策・公約は語らず 「小池知事は出馬しない」
国政政党を目指す「ファーストの会」が記者会見。「小池都知事は衆院選に出馬しない」と言うが…。
会見には小池百合子都知事の姿はなかった。3日14時から、地域政党・都民ファーストの会代表の荒木千陽都議、総務会長の入江伸子都議、広報本部長の龍円愛梨都議が並んで、国政新党「ファーストの会」の結党会見が行われた。
都民ファーストの会は苦戦が予想された今年7月の都議選で、自民党の33議席に次ぐ31議席を獲得し善戦。同会特別顧問を務める小池都知事による新党結成が噂されてきたが、今回は本人登場とは相成らなかった。
画像をもっと見る
■小池知事の出馬はあるのか
では、小池知事は出馬するのか? 小池知事の元秘書で最側近と言われる荒木代表は「出馬の要請はしていない」と強調。
「党名は小池氏と決めた」として「赤ちゃん、子供、シニア、生命や暮らし、健康のファーストなど、国民の皆さん一人一人が自分の一番大事と思われるものを守る。そういった声に寄り添っていきたい」と述べ、「あえてファーストの前に言葉はつけなかった」と主張する。
その上で小池知事とは「さまざまに連携させていただきたい」と述べ、「小池知事は都政に邁進し、ファーストの会が国政にしっかり進出する」と小池知事の出馬を重ねて否定した。額面通りに受け取った記者はほとんどいないだろう。
■国民・玉木代表は小池知事との連携に乗り気
記者会見に出た永田町を長く取材するフリージャーナリストが語る。
「小池知事は69歳で、衆議院議員に戻るとしたら、今回が最後のチャンス。日本初の女性首相になろうという野望をかねてから持っていることは周知の事実です。最後の賭けとして、ファーストの会を足がかりに、国政進出を狙っていくでしょう。
そのときに、日本維新の会や国民民主党が連携することは大いにあり得る。国民民主党は長く党勢が低迷して、総選挙で議席を減らすことが予想されています。玉木雄一郎代表も小池知事との共闘には乗り気です」