ひき逃げ事故にあった男性 Apple Watchが救急車を要請して命拾い

便利なだけでなく、命も救うスマートウォッチ。高額だが持っていて損はない…?

2021/10/03 04:00

スマートウォッチ

このたびシンガポールで、ひき逃げ事故にあった男性の命をApple製のスマートウォッチが救った。イギリスの『The Sun』など海外メディアが報じ、大きな話題になっている。


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■ひと気のない道路で事故

ムハンマド・フィトリさん(24)は先日の夜8時半頃、ひと気のない道路をバイクに乗って走行していたところ、交通事故の被害にあってしまった。バイクに衝突したのは1台のバンで、そのまま現場から逃走。ムハンマドさんはその場で意識を失い、道路上に倒れていた。

犯人はいまだ捕まっておらず、ひき逃げ事故として、現在は警察がその行方を追っている。

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■自動的に救急車を要請

しかし驚くことに、ムハンマドさんが身に着けていたスマートウォッチのApple Watchが、転倒し、意識を失っていることを感知。自動的に緊急通報サービスに連絡し、救急車を要請した。

さらには家族や交際中の女性にも自動的に電話をかけ、ムハンマドさんに非常事態が起こったことを知らせるという賢さだった。電話を受け取った家族や女性は、誰からだろうと当初は不審に思ったが、後に「Apple Watchだったと知って、大変驚きました」と話している。

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■さまざまな緊急事態に対応

ムハンマドさんが使用していたApple Watchはシリーズ4のもので、「転倒検出機能」が内蔵されている。着用者が転倒し、強い衝撃を感知すると、まずアラームが鳴り、緊急通報サービスに連絡をするか否かを選択できる画面が表示される。

その後、1分間たっても応答がないと自動的に緊急通報サービスに連絡し、位置情報が知らされる。さらに、あらかじめ登録していた緊急連絡先に電話をして、緊急事態を知らせるという仕組みだ。

こうしてムハンマドさんはシンガポール市内のクー・テック・プアット病院に運ばれ、治療を受け、現在は順調に回復している。


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■心拍数の異常も感知

また、イギリスのジョージ・コックスさんという20代の男性の例も興味深い。2018年9月のある日、ジョージさんの心拍数が130と異常に多いことをスマートウォッチが知らせた。

成人は通常60から100が正常であるため、ジョージさんは病院を受診。そこで、心臓の弁にもれが生じる大動脈弁逆流が発見されたという。

他にも心拍数の異常を知らせたことで敗血症が判明し、早期治療のおかげで一命を取り留めた人の例など、スマートウォッチによる命拾いの例は多々報告されている。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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