ロックダウン下で頭髪を失った少女 50人に1人が悩まされる「抜毛症」とは
抜毛症という強迫障害にかられ頭髪を抜いてしまった少女に、母親は「ありのままの自分を受け入れて」と語る。
2020年4月、ロックダウン(都市封鎖)によるストレスから自身の髪の毛をむしり始めた少女は、ほとんどの髪の毛を失ってしまった。『Mail』など海外メディアが報じている。
■最初はまつ毛から
イギリス・ブリストルに住むアメリア・マンジーちゃん(8)は、昨年4月に実施された新型コロナウイルス感染拡大による国全体のロックダウンにあい、ストレスによってまつげを抜き始めた。
母親のジェマさんは、友人や他の親族と会えなくなったことが原因だと考え、開業医と対面での診察を希望したが、コロナ禍のためかなわなかった。仕方なく電話で診察をしてもらうと、医師からは「学校が始まれば状況は改善する」と言われたという。
■加速する症状
ジェマさんはアメリアちゃんがまつげを抜き出した時には、「気にしすぎないようにしよう」と考えていたという。しかしアメリアちゃんは、続けてまつ毛を全て抜き、冬のロックダウンが行われた時には頭髪を抜き始めてしまった。
最終的には、髪の毛がほんの少し頭の後ろ側に残っている程度まで抜いてしまったため、頭を覆うバンダナやウィッグなしでは外出できなくなってしまったそうだ。
そして当初、学校が始まれば治るとしていた医師たちも、アメリアちゃんを正式に「抜毛症」と診断したという。