舛添前都知事、新型コロナ飲み薬の早期承認求める 規制だらけの日本に苦言も
舛添前都知事がメルクの開発した新型コロナウイルス新薬の一刻も早い承認を求めた。
前・東京都知事の舛添要一氏が2日、自身の公式ツイッターに投稿。製薬会社メルクが開発中のコロナ新薬「モルヌピラビル」がアメリカ食品医薬品局(FDA)へ申請されたのを受け、日本にも早期の承認を求めた。
■メルク新薬に早急な手続きを求める
舛添氏はアメリカの製薬会社メルクが新たに開発した経口治療薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可がFDAに申請されたのを受け、日本でも早急に手続きを行うべきだと意見を述べた。また舛添氏は規制だらけで動きが取れない体制に「いつも後手後手だ」と苦言を呈している。
新型コロナウイルスで日本はワクチンの承認なども諸外国に遅れをとっており、今後のためにも体制の見直しが望まれるところだ。
■コロナ変異株にも有効な反応
モルヌピラビルは新型コロナウイルスが体内で複製されるのを阻害する物質を用いた経口治療薬でアメリカの製薬大手メルクと同じくアメリカのバイオ医薬品企業リッジバック・バイオセラピューティクスが共同で開発を行っている。
新型コロナウイルスの軽症から中等症の患者に治験を行った結果、モルヌピラビルを投与された患者はそうでない患者に比べて早期に退院し、入院または死亡のリスクを約50%低減するなどの効果を得られたという。
■治験者の死亡はゼロ
また、モルヌピラビルでの治療を受けなかった患者が8名死亡したのに対して、最後まで治療を受けた患者の死亡はゼロ。
偽の薬を投与した患者とそうでない患者で比べた結果では有害事象は確認されず。これらの肯定的な結果から治験は早期に中断され、今回の動きへとつながったようだ。
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(文/しらべぇ編集部・綾崎 かなめ)