濡れた髪にヘアアイロン使用の少女が感電死か 身近な家電に潜む事故の可能性
日本の電圧は世界に比べ低いが、それでも注意が必要だ。
ヘアアイロンを使用していた少女が感電死するという、恐ろしい事故がブラジルで起こった。誰もが家電の使用中に感電事故にあう危険性があることを、イギリスの『The Sun』や『EMINETRA』などが報じている。
■ヘアアイロンを使用
事故で死亡したのは、ブラジル北東部に位置するシティオ・トゥバリャーノに暮らしていたタミレス・ダ・コンセイカオ・シルヴァさん(14)。
25日の夜、自宅でヘアアイロンを使用していたタミレスさんは突然倒れ、気付いた家族がただちに救急車を要請。しかし、救急隊員によりその場で死亡が確認された。
■感電が原因か
死因の可能性として指摘されたのは、ヘアアイロンによる感電だった。
日本は万が一の際の安全性を優先させるとして、電圧は100ボルトに抑えられているが、アメリカは110~120ボルト、中国、ロシア、アフリカや欧州は220~240ボルト、そしてブラジルでは220ボルト前後の地域が多い。電圧の高さゆえ、感電死が相次いでいる国のひとつなのだ。
■露出したワイヤーに濡れ髪が…
さらに警察は、タミレスさんが濡れた髪にヘアアイロンを使用していたことを挙げている。
調べによると、そのヘアアイロンのコードは一部が破損しており、中の金属ワイヤーが露わになっていた。濡れた髪がそこに触れて感電が起きたのではないかと考えられるという。なお、使用していたヘアアイロンのメーカーは明らかにされていない。
■感電死が相次ぐブラジル
ブラジルではこの悲劇の約1ヶ月前にも、ラジャ・フェレイラ・デ・オリヴェイラさんという10代の少女が感電事故で死亡していた。
携帯電話を充電しながら自宅で通話をしていたところ、自宅に雷が落ちて感電。救急車を待つ間、家族が必死に心肺蘇生を行ったにもかかわらず、命を落としたという。
不幸が重なり起こる感電死。携帯電話の充電器や美容家電などは毎日使用するうえ、肌に近づけることもあるため、一層の注意が必要だ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)