マクドナルドが「ハッピーセット」おまけの脱プラスチック宣言 紙製おもちゃを模索中

飲食産業における「脱プラスチック」の取り組みを歓迎する声は、ますます高まっている。

マクドナルド

マクドナルドの「ハッピーセット」に付いてくるおもちゃを見て、うれしそうに瞳を輝かせる子供たち。しかし、どれほど大切にして遊んでも、あきてしまえば現代の問題であるプラスチックごみになる。マクドナルドがそれを問題視しないはずはなかった。

材質が大きく変わるという話題を『CBS News』『NBC News』が伝え、全米から世界に拡散中だ。


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■2025年までかけ段階的に

イリノイ州オークブルックに本部を置く米マクドナルド社が現地の21日、世界中の店舗を対象に、地球にやさしいある改革が行われることを発表した。

子供向けの「ハッピーミール(日本ではハッピーセット)」におまけとして付いてくるおもちゃについて、2025年までかけて段階的に、プラスチック製品の大幅削減を実施させるという。

ライバルのバーガーキングは2019年秋にすでに、子供向けの「ジュニアミール」にプラスチック製のおもちゃを「付けない」と宣言し、高い評価を得ていた。

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■トレイとして再利用する案も

マクドナルドではこれまで、毎年10億個以上のプラスチックのおもちゃを「ハッピーセット」のために製造し、ハンバーガーと一緒に提供してきた。

そのプラスチックの使用率を90%削減することを最終目標にかかげ、丈夫な紙で作るスーパーヒーローなど、新しいアイデアを模索しているそうだ。さらに、不要になったプラスチックのおもちゃを、店舗のトレイに生まれ変わらせることも検討しているという。

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■脱プラスチックの時代に

世界の国々から海に流出するプラスチックごみは年間約800万トンともいわれ、脱プラスチック、プラスチックごみの削減は、今や地球環境を守るための緊急課題となっている。

日本でも昨年7月1日より「レジ袋の有料化」が始まり、消費者の間ではエコロジーの意識がぐんと高まったが、プラスチックのおもちゃや日用雑貨品は、いまだに「作られ過ぎている」と言わざるを得ない状況だ。


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■美しい地球を守るために

イングランドとアイルランドのマクドナルドでは、すでにハッピーセットには小サイズのぬいぐるみや本、紙製のおもちゃを付ける取り組みが始まっているとのこと。

大切な子供たちのため、地球がいつまでも安全で美しい星であり続けるよう祈っている親はじつに多い。飲食産業における「脱プラスチック」の取り組みを歓迎する声は、ますます高まっているようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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