「刺すぞ」と脅す男を投げ飛ばした少年 正体は柔術世界チャンピオンだった
ベンチに座っていた少年に絡んだ男が、一瞬で返り討ちに。それは、決して選んではいけない相手だった。
■いきなりの脅迫
イギリス・ノースヨークシャーで起きたある事件がカメラに収められていた。そこには友人とベンチに座っていた10代の少年に「ぶっ刺すぞ」などと脅す男が映っている。
ところが男が絡んだ相手は、ブラジリアン柔術世界チャンピオンのアレックス・ウィリアムスさん(16)だったことを、男は後に身をもって知ることになる。
■「戦い」には冷静に対処
アレックスさんはメディアの取材に対し、この時の心情を「そこに戦いがあるとき、選択肢は二つしかありません。私は戦うほうを選びました」「何千回ものトレーニングを積んできたので、自然に動くことができました」と語った。
そんなアレックスさんとつかみ合いになった男は、一瞬にして空を舞い、地面に叩きつけられている。だが1回投げられても観念せずに再び攻撃しようとしたため、アレックスさんは再度、殴ることなく相手の身体を抑制し、事態の収束を図った。
しかし、アレックスさんは組み合った際に男に耳を噛みちぎられ、病院で6針縫うけがを負ったという。
■格闘技や武術はおすすめ
今回の件でアレックスさんは、「若い世代の人たちが、格闘技や自分の身を安全に守る方法を学べる何かを始めようと思ってくれれば、嬉しいです」と語った。
またこの動画をツイートしたプロの格闘家は「子供に武術など習わせてあげてください。マットの上で『謙虚な心』を学ぶので、皆さんが心配されているようないじめっこにはなりませんから」と主張した。
星の数ほどいる人の中で、たまたま因縁をつけた相手が柔術の世界チャンピオンだったという偶然に遭遇し完敗した男は、そのまま立ち去ったという。「弱い犬ほどよく吠える」とはこのことだろう。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)