失業した父親が2歳息子の喉を切り殺害 「家族を養えない」と絶望の末か
かわいがっていた幼い息子を道連れに自分もあの世へ? 無理心中の可能性も否定できないようだ。
一家の大黒柱だった男が、かわいい盛りの2歳の息子を殺害し、そのまま行方をくらませてしまった。家族の話から、男は失業したばかりで途方にくれていたことがわかったという。悲しい事件の話題を『Yahoo! News/Singapore 』『Times Now News』などの海外メディアが報じた。
■2歳息子を殺害し逃亡
インド・テランガーナ州で17日、父親が自宅で2歳の息子の喉をナイフで切りつけ、殺害するという事件が起きた。現場は、ハイデラバードの中心部にも近いランガーホーツ地区の民家。警察が逃走した父親の行方を追っている。
なお、残された家族のプライバシーを重んじ、父親の名はハシーブとだけ明らかにされた。
■犯行動機は不明のまま
警察は男児の母親に聞き取りを行った。彼女は夫のハシーブについて、数ヶ月前に健康上の問題が発覚して最近になり仕事を失い、一家の大黒柱として家族を養っていけそうにないと、苦悩していたことを話した。
しかし父親は事件の直後に行方をくらましており、その前には家族に何も話していなかったため、直接の犯行動機はいまだ不明だ。
■病気と失業とストレスと…
インドではこのところ、新型コロナウイルスのパンデミックにより減給や失業の問題が急増。それに伴う強いストレスのせいで、突発的に暴力や虐待が発生する家庭が増えているといわれていた。
ましてや、父親が病気のせいで働けなくなるというのは大変つらい事態だ。今後の医療費の支払いも不安だが、治さない限り再就職も難しいだろう。
■無理心中の可能性も
この殺人事件については、自分を慕っていた幼い息子が嘆き悲しむことを想像し、その子を道連れに自分もあの世に行くといった無理心中の可能性も否定できずにいる。
ランガーホーツ警察のK・スリニヴァス刑事は、メディアの取材に「一刻も早く父親の身柄を確保したい」と話している。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)