胎児の頭が出てきて妊娠自覚した女性 クリプティック・プレグナンシーとは
退院後は、育児用品の買い出しや子供部屋の準備などを急ピッチに進めねばならず、大変そうだ。
ニュージーランドでこのたび、ある女性が驚きの出産を体験した。赤ちゃんが出てくるまで妊娠に気づかなかったというのだ。にわかには信じがたい話題を、海外メディアの『The Daily Star』や『nzherald.co.nz』が報じている。
■ストレスのせいと信じ込む
ニュージーランドに住むカーラ・アクハタさん(41)という女性は、以前から体のだるさや胃の不調を感じていたものの、おそらく仕事のストレスによるものだろうと思い、あまり気に留めていなかった。
だがある晩、いきなり言葉にできないほどの痛みとけいれんのような感覚に襲われ、カーラさんはただちに横になった。
■「奇跡の子です」
しばらくすると、股間に強い違和感を覚えたカーラさん。赤ちゃんの顔らしきものが出てきて、そこで自身の妊娠にやっと気付いたという。自宅の寝室ではあったがお産は順調に進み、カーラさんは無事元気な赤ちゃんを出産。男の子で、タマランギくんと名付けられた。
「突然の出産にはかなり驚かされました。この子は奇跡の赤ちゃんです」とメディアに語っている。
■女性の母親も驚愕
カーラさんは出産後、以前から訴えていた胃の不調に対し、度々冗談めかして「妊娠じゃないの?」と言っていた母親に電話をした。
「ママ、私が妊娠したってからかっていたじゃない? 今、赤ちゃんが産まれたのよ!」と報告すると、母親は「うそでしょ!?」と絶句。かなり驚いた様子だったそうだ。その後、カーラさんとタマランギくんは救急車で病院へ。母子ともに健康状態は良好だという。
■クリプティック・プレグナンシーとは
かなりまれだが、カーラさんのようにつわりや体の変化をほとんど感じることがなく、赤ちゃんが生まれる直前まで妊娠に気付かない現象を、「クリプティック・プレグナンシー」と呼ぶ。
そのほとんどのケースが、産気づいて初めて妊娠に気付き、そのまま分娩に至るのだという。
お腹が出てきてもあまり変化を感じない肥満体型、家庭環境や仕事の変化といったストレスによる無月経、多嚢胞性卵巣症候群による稀発月経などが背景にあり、複数の原因が重なっているケースも多いという。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)