140km離れた街から会いに来たのに… 娘の交際に反対する両親が18歳彼氏を撲殺

許されない交際であっても、気持ちが変わらなかった彼氏。「まるでロミオとジュリエット」という声も。

2021/09/21 06:30

少年少女・未成年・カップル

インドのある小さな村で、両親が遠距離恋愛中だった娘の彼氏を殴り殺すという事件が発生した。『Times Now News』など海外メディアが報じ、彼氏への同情が集まっている。


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■140kmも離れた所から…

13日、インド北西部に位置するグジャラート州のタコーヴァスという村で、1件の殺人事件が起きた。

殺害されたのは、140キロほど離れた州都ガンディーナガルのサドラという村からはるばるやって来た、18歳の少年アクシェイ・チャウハンさん。交際中の少女に会うためだった。

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■複数人で少年を暴行

地元警察によると、少女の父親であるジャグディシュ・タコールは、以前からふたりの交際を快く思っていなかった。そのため、娘に会いに来たチャウハンさんを見つけた途端に襲いかかり、殴り始めたという。

チャウハンさんは、自分の身を守るためにタコールを殴り、噛みついた。すると少女の母親とその場にいた親戚たちがタコールに加勢。チャウハンさんの意識がなくなるまで、全員で殴り続けたことが報告されている。

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■病院へ運ばれるも…

その暴行を見ていた近所の人たちは、チャウハンさんに同情。ガンディーナガル市民病院へと運び、警察には事件についての通報がなされた。

だが、医師による懸命な治療のかいもなく、チャウハンさんはその日の午後に息を引き取った。これにより、タコールとその家族たちは殺人罪で逮捕、起訴された。彼らは以前にもチャウハンさんに暴力をふるい、不本意ながらも「お嬢さんに二度と会いません」と約束させていたという。


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■許婚がいた?

インドの地方部では、両親が決めた許婚(いいなずけ)と結婚するという風習が、いまだに根強く残っている。純粋に魅かれ合い、自分を待ってくれている彼女にはるばる会いに行った少年。なぜたった18歳で命を奪われなければならなかったのか、あまりにも残酷な事件だ。

現在、チャウハンさんの遺体は司法解剖が行われており、さらなる捜査を行う予定だという。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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