障害のある16歳少女が暴行を受け妊娠中絶 第一容疑者は隣家のいとこ
警察はこの事件について、「現時点でいとこを起訴するには至っていない」と話している。
障害を持つ少女を、邪悪な者から守ろうと親族の誰もが気をつけていたなかで、とんでもない性的暴行事件が発覚した。犯人はいとこ、しかも妊娠させていた。インドで起きた許しがたい事件の話題を、『Times Now News』『NDTV』など同国のメディアが報じている。
■加害者は隣に暮らすいとこ
インド・ウッタルプラデーシュ州で、このほどラームプル県の警察が、身体に障害を持つ少女が性的暴行の被害にあい、妊娠した事件について報告した。
少女はアジムナガルに暮らしている16歳。加害者は隣に暮らすいとこだといい、ラームプル警察は今、障害のある子供を育てている家庭に対して「十分な監視を」と警鐘を鳴らしている。
■繰り返された性的暴行
16歳少女の性的暴行被害が発覚したのは、食欲不振や嘔吐といった体調の異変に家族が気づいたためだった。病院で検査を受けさせたところ、妊娠していることが確認されたという。
少女に問いただしたところ、いとこから何度も性的暴行が繰り返されたことがわかり、母親が警察に被害届を出すとともに、12日には中絶手術が行われた。
■逮捕には慎重な警察
インドでは、女性が性交渉および結婚をしていい年齢を18歳以上と定めているが、それより幼くても家庭の事情や親の勧めで結婚する少女は少なくない。法律が守られていないのが現状だ。
ラームプル警察では、胎児のDNA検査の結果を待ちながら、性行為への同意が少女にあったか否かなどを聞き出すことに注力しており、現時点でいとこを逮捕・起訴するには至っていない。
■知的障害児が被害にあうケースも
2019年には中国・広東省の信宜市(しんぎし)で、知的障害がある12歳の少女が8ヶ月にわたり複数の男に性的暴行を受け、2回も妊娠していたと『滂湃新聞(The Paper)』などが伝え、大きな波紋を広げていた。
被害にあった少女は犯行現場を「近所の道端や学校のトイレの中」と示すも、複数いる犯人の特徴を警察にうまく説明できなかった。そのため、重要参考人として浮かび上がった男性たちはDNA検査を経てすべて釈放され、捜査はいまだ続いている模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)