がんと闘い続けてきた女性 妊娠発覚で赤ちゃんを選び片脚切断を決意
がんの再発を知ると同時に妊娠も明らかになった女性が、赤ちゃんか脚かの選択を迫られた。
MRI(核磁気共鳴画像法)でがん検査を受けていた女性が、がんの再発とともに妊娠4か月であることを告げられてたという。熟考の末、赤ちゃんを選び脚の切断を決意したことを、『Mirror』などの海外メディアが報じた。
■がんと歩んだ人生
キャサリン・オズボーンさん(28)が、最初にがんの診断を受けたのは11才の時だった。右足の痛みを伴う腫瘍が骨肉腫と診断され、抗がん剤治療を受けた。
その後に寛解し、11年のあいだ再発はなく過ごすことができ、2人の息子を授かっていた。そして2016年に肺に再発が発見されたが、こちらも2017年3月には再度寛解したと診断されていた。
しかしそれから半年後、今度は左脚に腫瘍が現れ、ほとんど歩くことができなくなってしまったという。
■妊娠発覚で提示された選択肢
突如現れた脚の腫瘍を検査するためMRIを撮ったところ、妊娠していることが発覚したキャサリンさん。「赤ちゃんがお腹にいるとわかった直後に、失うこと恐れなくてはいけないのが怖かったです」と語っている。
医師からは、赤ちゃんをあきらめて抗がん剤治療をするか、赤ちゃんを産むために脚を切断するかという2つの選択肢を提示されたキャサリンさんは、脚の切断を選択した。その後に赤ちゃんは帝王切開で生まれ、健康だという。
■「英断だった」
2人の息子を授かった後、次は娘をと切望していたキャサリンさんは「あの時に脚を切断していなかったら、抗がん剤治療がうまくいく保証はなく、赤ちゃんも脚も両方とも失っていたかもしれない。こうして娘に出会えたので、その価値がありました」とも語る。
2人の息子たちには「トランスフォーマーがママの脚を作ってくれている」と説明し、彼らは新しい脚の到着を心待ちにしているという。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)