警察幹部のおじから繰り返し性的暴行された20代女性 親にも相談できず自殺を図る
おじは最初の性的暴行の様子を録画し、「他言したらこの映像をバラす」と女性を脅迫し続けた。
親族内の権力者が、それを悪用して非力の女性に性的暴行を働き、卑劣な方法で口止めをする。これは決して許されないことだ。インドのメディア『India Today』が1人の若い女性の身に起きた出来事を報じ、その壮絶さが波紋を広げている。
■遺書を残さず川に投身
12日の夜、インド・ウッタルプラデーシュ州のミルザプル地区で、25歳の女性がガンジス川に身を投げ、あわやというところでダイバーに救助された。
彼女は遺書などを残しておらず、もしも死亡していたら、2年にわたり彼女を苦しめていた忌まわしい性犯罪の事実は、そのまま闇に葬られていただろうという。
■おじは親族内の権力者
自殺を図った動機について、警察に「性的暴行を何度も繰り返すおじに耐えられなかった」と話した女性。おじは同州カンプール市に暮らす親族内の権力者で、女性は身内の怒りを買い、両親が不仲に陥ることを恐れて誰にも相談できずにいた。
また、おじは警察の交通局長を務めており、被害を警察に訴えたところで事件をもみ消すに違いないと考え、悩んだ末に死を決意したという。
■ホテルの食事で睡眠薬を…
2019年1月、宗教行事のためアラーハーバードに滞在中のおじに招かれ、家族とともに訪ねて行った女性は、あるとき1人だけホテルでの食事に誘われた。そこで睡眠薬を混ぜたドリンクを飲まされ意識を失うと、客室で性的暴行の被害にあったという。
さらにおじは、その性行為を録画していた。「他言したらこの映像を流出させる」と脅迫しながら、その後も迫ってきたという。
■おじの子を妊娠
女性はやがて妊娠し、おじに告げると「堕胎してくれ」と妊娠中絶薬を渡された。
さらに今月12日にも呼び出された女性は、おじとその息子の両者から性行為を強要された。抵抗すると殴られたが、何とか逃げ出すことに成功。「いのちの電話」に相談したものの、絶望感のあまり川に飛び込んだという。
おじやその息子の起訴に関し、警察は「女性の身体検査の結果を見てから判断する」としている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)