「ペット可」物件難民の救済策のはずが… 追加賃料含む条項めぐり世論が激突
賃貸契約の新たなガイドライン。そこには思いもよらないペット条項が記されていた。
家族同然のペットとともに快適な生活を送ることができる家を探すのは、簡単ではない。ある貸主が契約書に付け加えたペット条項が話題を呼んでいると、『Mirror』などの海外メディアが報じている。
■賃貸契約の新ガイドラインは….
イギリスでは、民間の家主のうち7%程度しか「ペット可」を打ち出している物件がなく、家を探す多くの人がペットとの暮らしをあきらめざるを得ない状況に悩まされていた。
そんな中、住宅・コミュニティ・地方自治省がこの状況を打破すべく、ペットだけを理由に賃貸契約を断ることはできないとするガイドラインを今年初めに発表。
その結果、ペットによって追加賃料を課す条項を入れた家主に遭遇した人が、海外の人気掲示板『Reddit』にある投稿をして話題になっている。
■毎月発生するペット代
投稿されたスクリーンショットには、ペットの種類やペットの飼育形態によって定められた追加賃料が記されていた。
それによれば、借主はハムスターなどケージの中で飼う動物は5ポンド(日本円で約800円)、モルモットなど家の外で飼う動物は10ポンド(約1,500円)、犬・猫・うさぎ・ヘビや爬虫類など家飼いの動物は25ポンド(約4,000円)と、それぞれ毎月の賃料に加えて支払うことになるという。
■真っ二つに分かれた意見
このペット条項をめぐって「ぼったくりだ」とする派と、ペット可物件を探すことの難しさを考えれば「良心的な価格だ」とする派の二つに分かれた。
「猫3匹と住むために追加で月100ポンド支払う羽目になった」「うさぎを庭で飼うのに毎月10ポンド払うなんてばかげている」「犬と一緒に住めるなら月プラス25ポンドは安い」と意見が対立。
さらには、「毎月25ポンド追加で払って、アナグマの家族を放り込む」とひねりのある意見で笑いを誘う人も現れた。今後、イギリスの生活で新たなペットを迎える際には、月々の追加賃料も考慮に入れる必要がありそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)