弁当が「弁当と呼ばれる由来」をチコちゃんが紹介 言葉が変化したものだった
『チコちゃんに叱られる』で弁当の由来を紹介。似た発音のある言葉を由来として変化したようだ。
11日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「なんでお弁当って『弁当』っていうの?」が注目を集めている。
■日本最古の弁当は古墳時代
テーマに対するチコちゃんの答えは「『弁当』=『便利』だから」という。言葉の意味が変わったことで、外で持ち運ぶご飯をお弁当と呼ぶようになったようだ。
日本で最も古いとされるお弁当は米を乾燥させた糒(ほしい)で、古墳時代に食べられていた記録が残っている。乾燥させた糒を水やお湯で戻して食べていた。
軽くてかさばらず、保存が長く出来るため、小さな袋で持ち歩きどこでも食事ができる状態にしていた。平安時代には、現在で言うおにぎりの「屯食(とんじき)」が登場。宮中行事が行われる際、下級貴族にふるまわれていたようだ。
■弁当と呼ばれるようになったのは
弁当という言葉ができたのは、12世紀ごろ(日本は平安~鎌倉時代)で、その後日本に伝来。最初伝わってきたときは「便当」という字で意味は「便利」だった。
便当という言葉の意味が変化してきたのは安土桃山時代ごろ。貴族たちが花見などの行楽を行う時、食籠や重箱に食べ物を入れて持ち運んでいたようだ。当時来日していたポルトガル人が作った日本語辞書にも「Bento」(便当)の記載されている。
「好きな場所で食べられる便当(便利)なもの」がから「便当」になったのではないかと解説。
漢字が変わったのがいつかはさだかになっていない。しかし、「弁」という漢字には「備える」という意味があり「備えるよ用に当てる」から今の弁当になったのではないかと推測されているようだ。
■他の説も紹介
江戸時代には、弁当文化は庶民にも伝わり、旅人が持ち歩く道中弁当・歌舞伎の幕間中に食べる幕の内弁当・重箱に入れるお花見弁当など、独自な弁当文化が発展した。
「弁当」の由来の一節には、「1人前の食事を入れる曲げ物の容器『面桶(めんつう)』」から「めんとう」、「弁当」になったという説も紹介し、テーマを締めた。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)