偽のワクチン証明書を提出した女が逮捕 まさかのスペルミスで…
ワクチンパスポートは提出後、しっかりとダブルチェックが行われることをお忘れなく…。
アメリカでは今、新型コロナウイルスのワクチン接種を2回済ませた人たちが、再びリゾート気分を味わおうとハワイに飛んでいる。国内線であっても、ワクチンパスポート(ワクチン証明書)の提示が求められるだけに流れは悪く、空港は混雑しているという。
そんな中、偽の証明書を提示して逮捕された女の話題を、『abc7 Chicago』『Hawaii News Now』など同国のメディアが報じた。
■医療従事者なら間違えない部分
ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港で、イリノイ州オークローンのクロエ・ムロザック(24)という女が逮捕され、現在も拘留が続いている。
同容疑者は8月23日にサウスウェスト航空のフライトでオアフ島に飛び、偽のワクチンパスポートを検疫に提出すると、さっさとワイキキへ。しかし、その後のダブルチェックで、医療従事者なら決して間違えない記載部分に大きなミスがあることが判明したという。
■なぜ「“マ”デルナ」に…?
ハワイ州公安省保安部が書類の画像を公開しているが、肝心のワクチンの種類について、「Moderna」のはずが「Maderna」と書かれている。
Modernaはドイツ語で「現代的な」を意味し、アメリカでの発音をカタカナ書きにすると「マダーナ」に近い。ムロザック容疑者が、モデルナのスペルをMaで始まるものと勘違いしていた可能性は高そうだ。
■ハワイを発つ日に逮捕
ムロザック容疑者は滞在先に「ホリデイ・イン・エクスプレス/ホノルル・ワイキキ」というホテル名を記載していたが、職員がそちらに電話してみると「該当なし」との返事で、予防接種を受けた場所が「デラウェア州」というのも嘘だった。
何食わぬ顔で、ワイキキでの休暇を終えたムロザック容疑者。だが出発の日、サウスウェスト航空の空港カウンターで身柄を拘束された。
■金儲けでパンデミックに便乗
文書の改ざんなど2つの罪で起訴されたムロザック容疑者については、最高5,000ドル(日本円で約55万円)の罰金または1年の懲役刑が下る可能性があるという。
新型コロナウイルスのパンデミックに乗じた、道徳心に欠ける犯罪が散発しているアメリカ。最近では、インスタグラムで「ワクチン接種カードを発行する」と呼びかけ、250枚の偽のカードを発行して金を儲けていた女が逮捕されている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)