車椅子ごと運河に転落した娘を救おうと… 86歳の父親が飛び込み死亡
自力では水から出られない娘を救うため、命をかけた父親。勇気ある目撃者らも続いて運河へ…。
電動車椅子が必要な娘を、長いあいだ大事に世話し続けていた高齢の父親。その父親が溺れた娘を救おうとして亡くなっていたことを、『Metro』などイギリスのメディアが報じている。
■優しく子煩悩だった男性
イギリス・コーンウォールで暮らしていた男性(86)には、大切に育てあげた20代の若い娘がいた。しかし娘には障害があり、移動する際には電動車椅子が欠かせない。
先日も男性は車椅子に乗った娘を連れて外出したが、どういうわけか運河のすぐそばで車椅子はいきなり制御不能になった。女性は車椅子に乗ったまま運河に転落し、いっしょにいた男性もおおいに慌てたようだ。
■娘を助けようと運河に
「娘を救いたい」。その一心で男性はすぐに運河に飛び込み、その様子をたまたま目撃した人たちも驚きその後を追った。しかし男性は高齢なこともあってか、娘を救い出す前に意識不明に。協力しようと飛び込んだ目撃者たちが代わって娘を水から引きあげ、命を救ったという。
その後に通報を受けた救急隊がかけつけたが、男性はその場で死亡が確認された。