動物愛護家のモデルがヒョウの檻に入り惨劇 顔・耳・頭を噛まれ重傷
頭部全体に重傷を負った女性は出血多量で意識を失い、ヘリコプターで病院に空輸された。
ドイツ・ザクセンアンハルト州の動物保護センターで、ヒョウの檻に入って一緒にポーズをとろうとした女性モデルが、ヒョウに激しく攻撃されて頭部に重傷を負い、病院に救急搬送された。カナダの『Global News』、アメリカの『NEW YORK POST』などが報じている。
■モデルは熱心な動物愛護家
事故が起きたのは、ザクセンアンハルト州ブルゲンラントクライス地区のネブラという町にある『Seniorenresidenz für Showtiere』。ここは、ショービズの世界で長いこと活躍して引退した、高齢の動物たちを引き取って世話する動物保護センターだ。
同センターに、かねてから熱心な動物愛護家として知られていたセクシーモデルのジェシカ・レイドルフさん(36)が、仕事を兼ねて訪問。動物たちと触れ合う写真を撮影するなか、予期せぬ事故が起きた。
■檻には高齢のヒョウが2頭
ジェシカさんは美しいヒョウ2頭を発見し、一緒にポーズをとることにした。彼らは2019年にショーを引退し、同センターに引き取られてきた16歳のトロージャと、18歳のパリス。パナソニック社のテレビCMにも起用されたペアだという。
自宅で馬、猫、オウム、ハトなどを飼育しているジェシカさんは、「2頭は人によく慣れ、知能が高く高齢でおとなしい」といった飼育員の説明に、嬉々として檻に入ったことがわかっている。
■出血多量で意識を失う
だがトロージャは、一緒にポーズをとろうと寄ってきたジェシカさんを急襲。鋭い牙で頬、耳、頭に次々と噛みつき、頭部全体に重傷を負った彼女は出血多量で意識を失い、ヘリコプターで病院に空輸された。
緊急手術は成功し、ジェシカさんは一命を取り留めたものの、今後も数回にわたる手術が必要。これまでさまざまな動物と一緒にポーズをとってきた彼女だが、仕事の復帰はかなり先になるものとみられている。
■引退した動物が130以上
センター内でジェシカさんを案内したのは、48歳の男性経営者だった。遊園地のショーやサーカスでの調教を20年経験していたといい、地元警察が事情聴取を行っている。
また州の公衆衛生当局も、同センターが動物保護施設としての安全基準を満たしているかの調査を行っている。同センターには、各種のショーを引退した多種類の動物が130匹(頭)以上もいるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)