新郎が挙式の数時間前に事故死 葬儀にドレス姿で現れた新婦は永遠の愛を誓う
葬儀に純白のウェディングドレス姿で参列した婚約者。遺体に向かって永遠の愛を誓う言葉をささやいた。
アイルランドでこのほど、結婚式を数時間後に控えた男性が、友人の車の助手席に乗っていて事故死した。最愛の彼を亡くした新婦は…。物語でしか見たことがないような若い男女の悲劇の話題を、イギリスのメディア『Mirror』『Metro』などが報じている。
■暴走車の助手席に…
その事故は、リムリック県アスキートンという町で今月21日午前1時頃に起きた。犠牲者はマイルズ・ハーティさんという20歳の男性。10代の友人が運転する車の助手席に乗っていたが、車は猛スピードのなかハンドル操作を誤って電柱に激突した。
助手席に乗っていたマイルズさんはほぼ即死の状態で、後部座席の男性1名も重傷を負い入院中だという。
■評判だった美しい婚約者
マイルズさんの突然の死を「あまりにも悲劇的」と伝える各メディア。理由は、彼がその数時間後に結婚式を控えていたからだ。
マイルズさんと結婚するはずだったのは、リムリック県トーマスゲートのケイト・キリガンさん。その美しい顔立ちと抜群のプロポーションは常に人々を振り向かせ、彼女と婚約したマイルズさんは友人の誰からも羨ましがられていたという。
■ウェディングドレス姿で参列
挙式直前の新郎の突然の死は、婚約者のケイトさんに強いショックを与え、悲しみのどん底に突き落とした。そして彼女は、セントメアリー教会で執り行われたマイルズさんの葬儀に、なんと純白のウェディングドレスを着て参列した。
「彼にこの姿を見せたかった。美しいと褒めてほしかった…」とうなだれるケイトさん。マイルズさんの遺体に向かうと、永遠の愛を誓う言葉をささやいたという。
■「若者よ、暴走はやめて」
事故現場は田園地帯の細い道路で、アスキートン警察は当時その付近を通りがかった車を対象に、ドライブレコーダーの映像など情報を提供してほしいと呼び掛けている。
マイルズさんの父親は参列者へのあいさつのなかで、涙ながらに「若者たちに『車を暴走させてはならない。これ以上、私たちのような悲しい思いをする人間を増やしてはならない』と強く言いたいです」と話したという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)