舛添前知事、渋谷ワクチン会場混乱で小池知事批判 「接種したくてもできず苦労」
初日から希望者殺到で混乱が見られた、渋谷の若者向けワクチン接種会場。舛添要一前都知事は、小池百合子都知事の認識の甘さを指摘する。
■希望者殺到で朝7時半に受付終了
小池知事は若者のワクチン接種を継続して呼びかけており、7月28日の都庁ぶら下がり会見でも「ワクチンを若い人にも打ってほしい」「若い人たちの行動がカギを握っている」と発言。
こうした意向から、都は都内在住と都内へ通勤・通学する16~39歳を対象に、予約不要で受けられるワクチン接種会場を各所に開設した。
うち一ヶ所は渋谷駅近くの渋谷区立勤労福祉会館前に設営され、8月27日正午から接種がスタート。しかし、開始の遥か前から接種を希望する人々が長蛇の列を作り、整理券配布・受付は朝7時30分で早くも終了してしまった。
■小池知事の認識をチクリ
このニュースが各所で大々的に報じられると、舛添前知事は同日よるにツイッターを更新。「若者用に東京都が渋谷に開設した予約なしの接種会場、朝7時半に枠が埋まってしまったそうだ」と件に言及する。
続けて、「小池都知事は、若者が接種に来ないと言っていたが、この状況を見て、皆が接種したくてもできずに苦労していることが少しは理解できたのではないか」と小池知事の認識に苦言。
接種券の遅れや在庫の確保といった要因で、若者がワクチンを「打たない」のではなく「打てない」ことを指摘した。
若者用に東京都が渋谷に開設した予約なしの接種会場、朝7時半に枠が埋まってしまったそうだ。小池都知事は、若者が接種に来ないと言っていたが、この状況を見て、皆が接種したくてもできずに苦労していることが少しは理解できたのではないか。都民に寄り添う姿勢がないと、こういう茶番劇となる。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) August 27, 2021
■「寄り添う姿勢ない」と厳しい言葉も
舛添前知事はツイートの最後でも、「都民に寄り添う姿勢がないと、こういう茶番劇となる」と小池知事を批判。今回のできごとを「茶番劇」と揶揄し、厳しい評価を下している。
これに対し、ユーザーからは「小池知事は無為無策」「都と都民の感覚にズレがあり考えが甘いと言われても仕方ない状況」「小池さんのディスりは、良くないですよ」など、さまざまな声が寄せられた。
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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太)