自爆テロで60人以上死亡のアフガン・カブール空港 難民国外流出の第二ステージへ
国外脱出を求める人々が殺到していたアフガニスタンの首都・カブール空港付近で爆発。60人以上が死亡し、自爆テロと見られている。
■国際空港は殺到する避難民で大混乱
海外の主要メディアは、8月末までのアフガン撤退についてバイデン米大統領とタリバン側が「日々、連絡を取り合っている」と報道。軍用・民間機を投入し、同空港からの国外移送が急ピッチです進んでいる。
タリバン側は米英に「撤退日の延長は占領の延長を意味し、われわれに不信感を呼び起こす」と、ISなど他のグループが加わっての空港攻撃も示唆。
■医療や食糧不足の問題も
アフガニスタン人を含め今後さらに増加が予想されるが、タリバンの検問を通過するのは「不可能とは言えなくも、かなり困難」といい、空港での食料、飲料水不足も深刻化している。衛生上の問題から空港から離れる市民もいるという。
世界保健機関は、国際空港の立入り制限のため外科用機器、医薬品など約500トンに上る医療関連品の現地供給が不能に陥ったと指摘。栄養失調の子供への食糧不足も深刻化し、国連によると、同国の人口のおよそ半分、1,800万人(子供1,000万人)が人命維持の支援を必要としている。