『スッキリ』アイヌ民族への不適切表現を謝罪 加藤浩次は「より良い番組作りを」
今年3月放送の『スッキリ』内での、アイヌ民族に対する不適切な表現について、出演者らが謝罪した。
26日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、今年3月に同番組でアイヌ民族への不適切な表現内容を放送したことについて、検証番組を放送。番組司会を務める加藤浩次が謝罪した。
■アイヌ民族への差別表現
『スッキリ』では、今年3月12日の放送にて、アイヌ民族を取り上げたドキュメンタリーを紹介した際、出演者がアイヌ民族に対する不適切な表現をした。これを受け、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は同年7月に「放送倫理違反があった」とする意見書を提出している。
この日の放送では、同局の森圭介アナウンサーが改めて経緯を説明し、「3月12日の日本テレビの情報番組『スッキリ』で、アイヌ民族の方々を傷つける差別表現を用いた不適切な放送をしました。アイヌ民族のみなさま、関係するみなさま、そして視聴者のみなさま、お詫び申し上げます」と謝罪。加藤と岩田絵里奈アナウンサーも頭を下げた。
■「隙だらけのチェック体制」と指摘
その後、不適切な表現を放送した経緯に関する報告をまとめた映像を放送。BPOからは「隙だらけのチェック体制」「制作番組に対するこだわりの薄さ」「差別に関する知識の乏しさと放送人としての感度の低さ」「差別の意図はなかったとしても許されない表現」といった指摘があったという。
加藤は「非常に重い指摘だと思います。差別の意識がなかったとしても差別に当たるんだということを、我々スタッフも含め、みんながそれを本当に反省しなければいけないと思います」と語った。
■加藤も「深くお詫び」
続けて加藤は「僕自身も北海道出身という立場にありながら、番組の中ですみやかに謝罪することができなかったことを、ここに深くおわび申し上げたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と陳謝。
また「我々は今回の放送で終わりだとは決して思っておりません。むしろ今回が始まりだと思っております。アイヌ民族の方の歴史、そして文化について我々、これから深く勉強しながら。スタッフそして出演者ともども、さらにより良い番組作りを目指して行きたいと思います」と5秒ほど頭を下げた。
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(文/しらべぇ編集部・北田力也)