献血を優先し新型コロナワクチン接種が遅れ… 基礎疾患のない30代男性が死亡
善意あふれる男性が、予約してあった献血を優先。そのためにワクチン接種が遅れ、悲劇が起きた。
新型コロナウイルスのワクチン接種に関しては、さまざまな考え方がある。ある30代の男性は接種を切望していたが、予約ができないうちに感染。重症化して亡くなってしまったことを、『Teesside Live』などイギリスのメディアが報じた。
■予約を取り直せなかった男性
イギリスで暮らす男性(34)は、愛情深い妻(33)と娘2人(10、5)に恵まれて幸せに暮らしていた。そんな中、新型コロナウイルスワクチンの接種が可能な時期が来たというが、男性はその少し前に献血を予約してあったため、そちらを優先することにした。
それが済んだあとワクチンを接種しようと考えたが、今度は予約をなかなか取ることができず、男性は困り果てた。しかもしばらくすると体調が悪くなったため検査を受けたところ、結果は「新型コロナ陽性」。男性の家族全員の感染も明らかになった。
■いきなりの重症化
この時点で妻は「1週間もすれば以前と変わらない暮らしに戻れる」と楽観していたが、男性の体調は急激に悪化した。
男性は感染直前まで元気で、基礎疾患もなかったという。にもかかわらず重症化して集中治療室に移され、3週間の闘病を経て10日に息を引き取った。妻、そしてかわいい娘2人は、あまりにも突然に大切な家族を失った。