人気の日本酒『獺祭』が消毒液に変身? 担当者は「香りが感じられる」

担当者は「清酒を10%配合することで手指のしっとり感を感じられるようにした」と述べた。

2021/08/22 14:55

獺祭エタノール

「酒造りは夢創り、拓(ひら)こう日本酒新時代」をキャッチフレーズに伝統とか手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そう。そんな想いが込められている人気の日本酒『獺祭(だっさい)』。現在、獺祭の消毒液がSNS上で話題を呼んでいる。


関連記事:店頭に置かれた消毒液、よく見ると… かわいすぎる進化が「素晴らしい!」と話題

■通販サイトで品薄状態

この消毒用エタノールは、酒米の帝王と言われる山田錦が原料で、2020年6月の発売以来累計約1万9000本の販売を誇る。Amazonなどの通販サイトでも人気となり、現在品薄状態となっている。

売り上げとは別に、製造元がある岩国市や市内の学校、水害などで被災した取引先などへ約7000本寄付しているそうだ。

関連記事:エヴァンゲリオン『獺祭補完計画』始動 獺祭好き「葛城ミサトの部屋」で記念撮影も

■一度荒らすともとに戻らない

高価で大事な山田錦を原料として消毒用エタノールを作ることは、「山田錦の栽培に心血を注いできた農家への冒涜(ぼうとく)になるのではないか」と思い悩んだという。

消毒用アルコール

しかし、農地は一度荒らしてしまうともとに戻らないため、グローバル経済が進展していく中だからこそ、守るべきものがあると考え、山田錦で消毒用アルコールを作ったそうだ。

【Amazonセール情報】ココからチェック!

次ページ
■本物の獺祭の香り