30代男性が車の鍵を飲み込んで窒息死 「なぜそんなものを口に…」と家族も絶句
警備員は「男性が何を言っているのか意味がわからず、騒々しいので店を出てもらった」と話している。
スペイン・バルセロナのスーパーマーケットから出た途端に、バタンと倒れた男性。彼はオランダ人観光客だった。その喉の奥から出てきた物体に誰もが目を疑ったことを、バルセロナの『20minutos』やイギリスの『Mail Online』などが報じている。
■警備員ともめた後…
騒動は、バルセロナ市のサリア・サンヘルジェルバシ地区にあるショッピングセンターで、5日の午後10時15分頃に起きた。
1人の男性が店内で警備員ともめた後、店を出たところで突然倒れ、通報を受けた救急隊員が現場へ急行。男性は家族とともに夏の休暇でオランダから訪れ、カタルーニャ州の名所を巡っていた37歳の観光客だった。
■車の鍵を吐き出す
誰もが心筋梗塞を疑ったが、それが否定されると、隊員たちは何かが喉に詰まったことによる窒息を疑った。家族、警備員、店員や他の客が見守るなか処置が施され、男性は大きな咳とともにある固形物を吐き出した。
それは、なんと車の鍵だった。ただちに市内のサン・パウ病院に搬送されたが、翌日の午前2時頃に息を引き取ったという。
■誰もオランダ語を理解できず
バルセロナ警察は、ショッピングセンターの警備員により店から追い払われていた、という目撃情報を得た。一方、男性の家族からは「苦しいためショッピングセンターに入り、警備員に助けを求めたが邪険にされた」という訴えがあった。
該当の警備員に聞き取りを行ったところ、彼は「男性はすごい形相で何やらまくしたててきた。騒動になってはいけないと思い、店から出てもらった。私も周囲もオランダ語を理解できればよかったのだが…」と話したという。
■「なぜ…」と誰もが謎
現在、男性の遺体や彼の家族に関しては、バルセロナ市およびマドリードにあるオランダ大使館が責任を持ってサポートしている。
だが、家族は「なぜそんな物を口に入れたのか理由がわからない」と話し、絶句するばかりだ。バルセロナ警察はこの件について、事件・事故の両面から調査を続けていくとしている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)