過熱するも市民は冷める横浜市長選挙で珍事連発 全候補取材から見えたものとは
8月8日告示、8月22日投票の横浜市長選挙も折り返し地点を過ぎた。
■福田峰之候補が激怒
メディアの傲慢さを表したのが朝日新聞だ。同紙はウェブで10日21時44分に次のように報じた。
「過去最多の8人が立候補した横浜市長選(22日投開票)について、朝日新聞社は9、10の両日、電話調査を実施し、取材で得た情報と合わせて序盤の情勢を探った。元国家公安委員長の小此木八郎氏(56)がわずかな差で先行し、元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)と、4選を目指す現職の林文子氏(75)が激しく追う展開となっている。元神奈川県知事の松沢成文氏(63)らは苦しい。有権者の半数強が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある」
告示日の翌日と翌々日の固定電話による調査で情勢分析をしてしまったのだが、早すぎるだろう。それに「松沢成文氏ら」の「ら」には元長野県知事の田中康夫候補、太田正孝候補、福田峰之候補、坪倉良和候補が含まれている。この4氏は亡き者にされたのだ。
■IT担当副大臣らしい選挙戦
私は13日午前8時から希望ヶ丘駅前で福田峰之候補の演説を1時間半ほど聞いた。誰一人として立ち止まらない。声援も送らない。チラシの受け取りも悪い。近づく人がいないため、福田氏は途中マスクを外して話し、喉をからさないため途中あめ玉をなめ始めた。
バーチャル事務所は設けても実際の事務所を設けないところは、元IT担当副大臣らしい。
福田氏に朝日新聞の報道について直撃すると「名前も載らないのには正直、頭にきた。電話調査は事実なのかもしれないが、私は出馬していないのか」と怒りをあらわにした。
予想される投票率を尋ねると「シラけているし、30%台じゃないですかね」と伝えた。福田氏は多摩大学の大学院で教鞭をとり、今は夏休み中。選挙が終われば、大学院に戻るという。