「熱中症」搬送が今年は異常増加 取材に出た記者の体にも異変が…
昨年に比べ熱中症患者が急増している今年。全国で救急輸送された人は約1.6倍にも及んでいるが、そんな記事を書いている記者も熱中症に…そんな一部始終をまとめた。
夏本番、関東や近畿はじめ広い地域で猛暑日を記録している。それに合わせ熱中症患者も急増している中、日々記者会見などで外出作業を続けている記者も、その過信と油断から熱中症にかかってしまった。
その一部始終を記すとともに、最新の熱中症情報をまとめたい。
■去年より「危険」
東京都内で39℃の猛暑日を記録した10日。渋谷の昼のスクランブル交差点の道路は45℃以上と、非常に暑い一日だった。
11日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)にVTR出演した谷口英喜医師によれば、去年よりも今年のほうが熱中症になりやすいという。「これだけ長い期間、梅雨が明けてから熱くて、そして蒸している。つまり蒸し暑い日が続く、外出自粛が長引いていますから、どうしても暑さに体が慣れていない」と指摘する。
また、体を動かさないことで筋肉が脂肪に置き換わってしまい、体内の水分が少なくなって脱水しやすいとも番組では説明していた。
■電車の中で異変
平日ほぼ取材のため外出している記者も10日、生まれて初めて熱中症にかかった。
毎年、お盆時期に東京・有明で開催される酷暑の「コミックマーケット」(4日間連続かつ炎天下)で一日中カメラを構え続けても何ともなかった体が、この日はまだ電車の中だというのに悲鳴を上げた。
自宅を出発し、駅に着き電車に乗ると妙に顔がポカポカし、頭痛があることに気がついたのだ。その後、襲ったのは急激な睡魔。しっかり寝たはずなのに非常に眠い。ウトウトしつつ取材会場がある駅に到着すると、今度は猛烈な吐き気が襲いかかってきた。
ベンチに座って小休止するも、そもそも座っていること自体が辛い。熱はなかったものの、頭痛と吐き気は止められそうもなく、取材を諦め早退を決意し、現場近くのビジネスホテルで一泊することにした。