多摩川の河川敷で火がついたままBBQやり逃げ 「爆風が吹いていた」と目撃情報も
「あれだけの量を故意に捨てていくのは悪質。不法投棄に対して取り締まりを強化してほしい」と目撃者。
2021/08/11 10:00
東京都では9日、温帯低気圧の影響から午後午後3時15分に、最大瞬間風速21.2メートルの強い風を観測した。その頃、多摩川河川敷でバーベキューを行っていたグループが、炭に火がついた状態でやり逃げし、煙があがった。しらべぇ取材班は、目撃者から詳しく話を聞いた。
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■炭は赤く燃えたまま
現場は箱根駅伝でおなじみの六郷橋(東京都大田区)の高架下付近。9日午後3~4時頃にかけてワイワイ騒いでいたグループが、立ち去ろうとした瞬間に風でバーベキューコンロが転倒。しかし、片付けずにそのまま逃げた。
コンロの炭は赤く燃えたままで、食べかけのとうもろこしもそのままの状態。目撃者は、グループの放置したクーラーボックスで多摩川の水をくんで消火した。近くには広大な雑木林があり、付近に燃え広がることを強く懸念したためだという。
■参加者は10名以上
「あれだけの量を故意に捨てていくのは悪質。マナー向上を呼びかけても、もともと悪意があるなら不可能なので、不法投棄に対して取り締まりを強化してほしい」と目撃者は訴える。今回の参加者は10名以上おり、年代は20~30代くらいで1~2歳の子供連れもいたそうだ
このグループが使っていた車両のナンバーを控えて、最寄りの蒲田警察署に通報したという。
■管理者は内容を調査する
東京都は河川敷でのバーベキューでは、騒音や煙が近隣住民の迷惑になる恐れがあるとして、近隣の環境に配慮しごみは必ず持ち帰るように呼びかけている。
河川を管理する京浜河川事務所は、しらべぇ編集部の取材に対して「内容を調査し、できるところについては対応していく」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)