彼氏とのバンジージャンプで女性が事故死 インストラクターのGoサインを勘違いか
事故が起きれば、高率で命を落とすバンジージャンプ。インストラクターの説明にしっかりと耳を傾けたい。
決死の覚悟で挑戦する人も多いバンジージャンプ。インストラクターの説明や安全確認の作業に、予想以上の時間がかかるということを、どうか覚えておいてほしいものだ。悲劇的な死亡事故の話題をコロンビアの『エル・ティエンポ』、そしてイギリスの『The Sun』などが報じている。
■将来有望な25歳の女性が…
アンデス山脈の豊かな大自然に恵まれ、コーヒーの名産地としても知られるコロンビア北西部のアンティオキア県。事故は、そのアマガ地区で18日に起きた。
死亡したのは県都のメデジンからやって来た、イエセニア・モラレス・ゴメス(Yecenia Morales Gómez)さん(25)。読書とダンスを愛し、弁護士資格を持つ彼女は、やはり初挑戦というボーイフレンドと一緒にバンジージャンプに臨んでいた。
■Goサインを勘違い
インストラクターから説明を受け、体にバンジージャンプ専用のハーネスを装着していったカップル。インストラクターの「Go!」という合図は、まずは彼氏のために出たものだった。
ところが、イエセニアさんは「自分も」と勘違いしてしまい、ハーネスにゴムロープのフックがセットされていないにもかかわらずダイブ。約49メートル下の地面に全身を叩きつけられ、即死した。
■ペアなのか1人ずつなのか
この地域でバンジージャンプのアトラクションを提供する会社は2社あるが、いずれも無許可での営業だった。インストラクターは「男性にGoサインを出したら、彼女もダイブしてしまった。ハーネスを付けただけで、ゴムロープとつながれていると勘違いしたようだ」と報告しているという。
2人で参加する場合、1人ずつ順番にダイブするのか、それともペアで一緒にダイブするのか、そのあたりを確認できていなかった可能性も指摘されている。
■時おり起きる深刻な事故
2015年には、スペインのカンタブリアでオランダからやって来た17歳の少女が、英語のやりとりが原因で事故死した。インストラクターが告げた「No jump.(飛んではダメ)」を、少女は「Now, jump.(さぁ、飛んでごらん)」と勘違いしたのではないかという。
また2019年にはポーランドのポモージェで、バンジージャンプに挑戦した男性が約100メートル下の安全マットに全身を打ち付け、内臓の多くを損傷し、背骨を骨折した。足首部分のハーネスにつなげられたゴムロープが切れたことが、原因だと報じられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)