子供用補助便座に頭がはまった3歳児 切断での救助にパニックにならなかった訳は…
幼い子を対象とした救助や救出作業は、本人が泣き叫んでパニックを起こしている間は難しい。
イギリスで今、3歳女児の「ちょっと哀れな写真」が注目を集めている。便座を覗き込んだ瞬間に子供用の小さな補助便座にすっぽりと頭がはまり、どうしても抜けなくなったという1枚だ。しかしこの子は、その後の救助活動にもしっかりと耐え、大人たちを驚かせたという。
そこにどんな工夫があったのか、イギリスのメディア『Somerset Live』『Metro』などが報じている。
■補助便座に頭がすっぽりと…
この話題は、サマーセット州トーントン消防署が、最近あった救助事例のうち特に珍しい1件として明らかにしたもの。女児については「イザベルちゃん」とだけ明らかにされた。
24日、イザベルちゃんは便座を覗き込んだ瞬間に子供用の補助便座にすっぽりと頭がはまり、どうしても抜けなくなった。ぴったりサイズのものは、スッと入るもなかなか抜けなくなる。例えば指輪についても言えることだ。
■「糸鋸が最善策」と隊員
母親の通報により、トーントン署の救助隊員が自宅に急行。しかし、どう工夫してもイザベルちゃんの頭部から補助便座を外すことは不可能だった。
隊員は、強力な糸鋸(いとのこ)を用いて便座を2カ所切断することを考えたが、相手は3歳の幼い子だ。刃物が近づけば抵抗し、パニックに陥ることは目に見えていた。
■大好きなアニメが一役買う
イザベルちゃんをこれ以上怖がらせないようにと用意されたのは、アイボリー色のタオル。それを首と便座の隙間に挟むと、テレビには大好きなアニメだという『ペッパピッグ』が映し出された。
それを観ることで、徐々に落ち着きを取り戻したイザベルちゃん。隊員が糸鋸を近づけた際も勇気をもって受け入れ、大人たちを感心させたという。
■補助便座の2ヶ所を切断
じっとしているイザベルちゃんを褒めながら、作業は慎重に進められた。2ヶ所の切断が終わり、丸かった補助便座はU字型に。イザベラちゃんはついに自由の身となった。
幼い子を対象とした救助や救出作業は、本人が泣き叫んでパニックを起こしている間は難しい。さまざまなツールを用いるため、大きな危険が伴うからだ。精神状態が落ち着き、作業を受け入れる気持ちになるよう、家族の上手な導きや工夫が何より求められるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)