害虫駆除業者だけではない ミツバチ駆除に養蜂家が良い理由を経験者に直撃
蜂に巣を作られたら、真っ先に思い浮かべるのが害虫駆除業者。しかしミツバチに関しては養蜂家に依頼する、という選択肢もあるという。
2021/07/29 12:15
■ハチの出所は隣人の巣箱
ハチの出所は、隣人が飼っていた巣箱という事で、MDさん宅に来たのはこれが2度目だったとのこと。近隣でも同じようなことが起こっていたのか尋ねたところ、「私の知る限りではうちだけですが、ほかのお宅にも行ってたんじゃないでしょうか」と語っていた。
ミツバチは群れで「コロニー」と呼ばれる生命共同体社会を形成して生活する。しかしコロニーに新たな女王蜂が誕生すると、旧女王蜂が半数前後の働き蜂と共にコロニーを離れ、新しい営巣場所を求めて出ていく「分蜂」が起きるのだ。
特に春は分蜂が盛んに行われる季節ということもあり、新しい営巣場所を求めていたミツバチがMDさん宅に住み着いてしまったようである。
■購入すると数百ドルするコロニー
隣人の声掛けにより2件の養蜂家がコロニーの回収に来たが、取り合いの交渉が発生。その間、隣人からツイートにあった、害虫駆除業者ではなく養蜂家を呼んだほうが良い理由を教えてもらったとのこと。
隣人によると、養蜂にはこの状態のコロニーを回収するのが一番手っ取り早いので、分蜂発生の情報が入ると、養蜂家ネットワークに情報が回って速やかに回収できるようになっているという。
コロニーには数百ドルの値段が付くと聞き、MDさんも「そりゃ殺虫剤かけるのはもったいないな」と思わず納得。
■お詫びにもらったハチミツ
コロニーの回収後、お詫びにハチミツをもらったというMDさん。何ら特別なところはないが、美味しいハチミツで、 「ご近所じゅうの庭木の蜜の詰め合わせなんだろうなあ」と思うと、感慨深くなったという。
MDさんによるとハチミツは1ポンド12ドルで販売されているとのこと。隣人が「1回で30リットルくらいは取れる」と言っていたので、MDさんは「結構良い副業になるな」と思ったそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)