候補者乱立の横浜市長選挙 林文子市長と田中康夫元長野県知事の一騎打ちか

出馬表明候補者が史上最多に。横浜市長選挙の情勢に詳しい記者に話を聞いた。

2021/07/27 19:15

■田中康夫元長野県知事も参戦

『なんとなく、クリスタル』で作家デビューした田中康夫元長野県知事(65)は、長野冬季五輪の2年後の2000年秋の県知事選挙で対立候補の副知事を破り当選。財政再建団体に転落直前だった県の財政を立て直すと同時に、北欧のように手厚い福祉を実現した。

信濃毎日新聞が執拗に攻撃したために、2006年知事選ではまさかの落選。2007年の参議院選挙では「新党日本」から比例区で出馬し当選した。

その後、2009年の「政権交代」総選挙では尼崎市から出馬し、当時の民主党代表・鳩山由紀夫氏や国民新党の代表だった亀井静香氏、尼崎出身の作家の故・勝谷誠彦氏の応援を受けて当選し、一期務めた。


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■林市長は4選に挑戦

林文子

現職の林文子市長(75)は、2009年の総選挙と同日に行われた市長選挙で野党が推す形で当選を果たし、3期務めた。

任期を3期に定める多選禁止条例を成立させたり、高齢であり支援する政党も見つからないために引退するとみられていたが、乱立選挙が予想されるや、一転して出馬表明した。

元神奈川県知事で参議院議員の松沢成文氏(63)は、受動喫煙防止などたばこ政策に熱心で、県知事時代に県立の建物内での喫煙を禁止した。

新生党、新進党、国民の声、民政党、民主党、みんなの党、次世代の党、希望の党、日本維新の会と党を多く変えてきたため、「政界の渡り鳥」とも揶揄されている。維新はカジノ・IRの大阪府への誘致に賛成だが、松沢氏は横浜への誘致には反対を表明している。

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