複数の美容整形を一日で受けたインフルエンサーが死亡 クリニックの施術ミスが原因か
商品やクリニックは値段の安さで選んでしまいがちだが、口コミや信頼性を確認することが大切だ。
中国のインフルエンサーの女性が、1日で複数の美容整形手術を受けた後、体調不良に陥りそのまま死亡した。なんらかの医療ミスが起こり、クリニックが謝罪する事態となっていることを、イギリスの『The Sun』や『EMINETRA』などが報じている。
■美容整形に夢中
亡くなったのは、くりっとした目元がチャームポイントだった、33歳の中国人のインフルエンサーモデル・シオランさんだ。
中国の人気SNS『Weibo』では13万人ものフォロワーを持つ人気者だったが、美容整形に夢中な彼女は1日の間に3度もの美容整形手術を決行。そこで体調に異変が生じ、13日に多臓器不全により亡くなった。
その悲報はWeiboであっという間に拡散し、15日には6億回超のアクセスでトレンド入りを果たした。
■5時間以上の大手術
シオランさんは今年5月のある日、浙江省にある美容クリニックで上腕と腰や腹部の脂肪吸引手術を受けたあと、豊胸手術も行い、計5時間以上も手術室で過ごしていた。
だが2日後、シオランさんは全身に激しい痛みを感じ、息切れを訴えて病院に運ばれた。診察の結果、多臓器不全が進行しつつあることがわかり、すぐに集中治療室へと移動。その後、2ヶ月間にわたり危篤状態が続いたという。
■クリニックがミスを謝罪
地元メディアによると、手術中になんらかの施術ミスが起きていたことが疑われ、クリニックは処置や対応の遅れを認めて遺族に謝罪。現在クリニックは閉鎖され、さらに詳しい原因を調査中だという。
これを受け、シオランさんの遺族はクリニックに対し92万人民元（日本円にして約1,500万円）の慰謝料を求める裁判を起こす予定だ。
■粗悪なクリニックも多々
日本よりも、破格の値段で美容整形手術を受けられるという中国や韓国。手術を受けに渡航する日本人も多いようだが、言葉の問題もあり、安全面や衛生面での不安は多いようだ。
昨年、広東省の美容クリニックで鼻の整形手術を受けた中国の女優ガオ・リウさんは、感染症のため鼻が壊死し、黒く変色した写真を公開。美容整形手術の危険性を強く訴えた。
クリニックだけではない。近年、中国では化粧品業界も急成長を遂げているが、激しい価格競争による粗悪な商品も増え、より厳しい規制が求められているという。
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（文／しらべぇ編集部・桜田 ルイ）
