勤務先の歯科医院から250万円横領 無免許で歯科医を名乗り治療も行った女が逮捕
金銭目的のエセ医師は、人や動物の体、命を何だと思っているのだろうか。
歯科医院に勤務していたアメリカ・ネバダ州の女が、大金を盗んだあげく、“歯科医”を名乗り、無免許で抜歯などの治療を行っていたことがわかり、このほど逮捕された。『FOX10 NEWS』『DAILY NEWS』など海外メディアが報じている。
■深夜にアラームが作動
逮捕されたのは、ネバダ州ワショー郡の歯科医院に歯科助手として勤めていたローレル・アイヒという42歳の女。
郡保安官事務所によると、5月3日の夜にサンバレー・ブールバードに位置する『デザートバレー・デンタル』で、セキュリティアラームが作動。警備員が駆けつけると、窓ガラスが割られてドアが開き、何者かが侵入した形跡があったという。
■無免許で抜歯13本
被害を確認したところ、2万2,861ドル(日本円にして約250万円)相当の現金と小切手が盗まれていることがわかり、警備員が警察に通報。その後、重要参考人として、以前から強盗の方法などに興味を示していたというアイヒ容疑者が浮上した。
アイヒ容疑者は、無免許であるにもかかわらず患者たちに“歯科医”と名乗ることがあり、病院が廃棄処分した麻酔を持ち去り、計13本もの抜歯を格安料金で行っていたことも判明している。
■7件の重罪
アイヒ容疑者は歯科医院に押し入った強盗や、無免許での治療行為を含む容疑7件をすべてを認め、14日に正式に起訴された。
保釈保証金は2万ドル(約220万円)に設定され、身柄はワショー郡拘置所へ移されたが、以前の犯罪行為で執行猶予処分が下り、その保護観察下で再び罪を犯したため、予想以上に重い量刑が下る可能性もあるようだ。
■海外ではさらにひどいケースも
無免許のエセ医師は、世界のどこにも存在する。2018年にはインドで、無資格のエセ医師が注射器を使い回し、少なくとも46人にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を感染させていた。
今年2月には、アメリカのフロリダ州で50歳の男が費用を浮かせようとして、獣医師免許を持たない友人に650ドル(約6万8000円)を渡し、飼っているメス犬の帝王切開を行わせて死なせ、両者とも逮捕されていた。まだ胎内に残っていた2匹も死んでいたという。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)