道路すぐ横の街路樹に雷が直撃 撮影者は「落ちた驚きで事故になる可能性も」
気象庁によると、雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちるという。
2021/07/20 15:45
19日夕方、岐阜県中津川市で雷が落ちたことが原因と見られる火災が発生し、倉庫と住宅が全焼した。真っ赤に燃え上がる炎の現場がSNS上に投稿されていた。そんな中、宮崎県内を走行中のドライブレコーダーが、雷の落下した瞬間を捉えた。
■1分間に3回以上
撮影者のj_ichiroさんは、17日午前4時前、宮崎市塩路のフェニックス・シーガイア・リゾート付近を走行していた。夜勤の帰りだったという。「雷が1分間に3回以上のペースで落ちていた。
光った直後に音がしていたので、雷がかなり近いと感じていた」と話す。その瞬間、雷が落ちて道路の街路樹がライトアップされたように一瞬光った。
■運転操作を誤る可能性
「走行中雷が頻発していて、稲光と雷鳴には慣れっこになっていたが、突然火の粉が舞ったのには驚き、全身の毛が逆立つ恐怖を感じた」と語る。
また、「車に落雷しても車内は感電しないから安全ということを聞いたが、感電よりも稲光や雷鳴、地響きや火花に驚いて運転操作を誤り、事故になる可能性は大いにある」と述べた。
■できるだけ早く避難
気象庁によると、雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちるという。また、近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向がある。
また、グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や屋根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難するように呼びかけている。
鉄筋コンクリートの建物、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全。なお、木造の建物も基本的には安全だが、全ての電気器具、天井、壁から1メートル以上離れればさらに安全だという。