五輪で採用のアンチセックス・ベッドって? アイルランド代表選手が噂を検証
いよいよ開幕する東京五輪。新型コロナの爆発的な感染拡大に繋がらないことを祈るばかりだ。
東京オリンピックに出場する予定で来日したアイルランド代表の選手が、Twitterで拡散中のある噂について検証。動画を配信し、話題となっている。イギリスの『Sky News』やインドの『The Times of India』などが報じた。
■今年もコンドームを配布
賛否両論を未だに残しつつも、ついに今月23日に開幕する『東京2020オリンピック』。
オリンピック・パラリンピックといえば、選手村や大会競技施設でコンドームが無料で配布されることが恒例となっており、16年リオ大会では史上最多の45万個が配られ、今大会では、「濃厚接触NG」としつつも、なぜか約16万個を配布することが決まっているという。
大会組織委員会は「選手村で使用するためでなく、アスリートがそれぞれの母国に持ち帰り、HIVやAIDSへの意識を高めるキャンペーンを支援するためです」としているが、苦し紛れの言い訳だと批判が相次いだ。
■名付けて「アンチセックス・ベッド」
しかし、ここにきて選手たちが使用する選手村のベッドにまつわる噂が流れてきた。その噂とは、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、選手間同士の性行為を防ぐため、オリンピック委員会が“段ボール製のベッドを採用した”というものだ。
揺れや2人分の重さに耐えるほどの十分な強度がないため、選手たちは性行為ができず、「アンチセックス・ベッド」との名称まで付けられている。
■ベッドの上でジャンプ
だが、アイルランド代表の体操選手リース・マクレナハンさん(21)は、その噂を検証するため自分のベッドでジャンプし、その動画をTwitterに投稿した。
リースさんは繰り返しジャンプしながら、「性行為を防ぐため段ボール製と言われていますが、こんなに動いても壊れません。噂はウソでした!」とコメントした。
これに、オリンピックの公式アカウントが「とても丈夫なベッドです!」と反応。世間からは「あぁ、これで何かが起きるな…」「選手間で感染が拡大しちゃう」といったコメントが並んだ。
■環境に優しい大会を
ちなみに、東京オリンピックでベッドが段ボール製となった理由は、環境に配慮するため、リサイクル可能な素材で作った結果だという。
大会期間中に使用される全ての電気を再生可能エネルギーでまかない、排出する二酸化炭素(CO2)も実質ゼロ。日本はこれを目標に掲げている。
また、メダルは携帯電話などのリサイクル金属から作られ、聖火トーチには仮設住宅のアルミ、表彰台には一般家庭から出たプラスチックや海洋プラスチックごみが使用されているようだ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)