小山田圭吾のいじめは謝罪で済むレベルか 海外では「パラ選手の気持ち考えて」と批判も

想像を絶する悲惨なイジメのアイデアを出す役だったというから、彼はおそらく主犯格だったのだろう。

2021/07/16 23:00

小山田圭吾・コーネリアス

東京五輪開閉会式クリエイティブチームの、音楽担当メンバーに加わっているCornelius・小山田圭吾氏(52)が、過去に起きた障害者への卑劣ないじめをサブカル誌に自慢げに告白していた問題で、ついに16日夜、本人がTwitterを通じて謝罪声明を発表した。

語った内容はすべて事実で世間の非難は当然であり、深く反省しているという小山田氏。辞退も考えたが、それより責務を果たし、一層の努力で大会に貢献することを選んだという。

だが、この件はすでに海外にも知られている。「平和の祭典・五輪」は地球規模の国際イベントであり、海外の人々の声も知る必要があるのではないだろうか。


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■「平和の祭典にふさわしくない」

この問題に関し、まず日本の擁護派からは「何十年も昔の出来事で、彼ももう大人になった。若き日の過ちは誰にもある」といった寛容な意見もあり、ファンからは「楽しみ。頑張ってください」と応援の声も相次いでいる。

その一方で、「平和の祭典に関わる資格などない。すぐに辞めて」「パラリンピックの選手たちの気持ちを考えて」「あまりにも情けない、恥ずかしい」といった声が多数あがっている。

なお、彼が辞任しなかった背景として、大会組織委員会が引き止め、続投を強く依頼した可能性はやはり高いようだ。

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■「引きずり下ろせ」の他にも…

10万人以上のメンバーが登録している、海外のライブジャーナル・コミュニティ『ONTD(Oh No They Didn’t)』にも、この件は書き込まれた。

「ひどすぎて言葉が見当たらない」「サイコパスじゃないか」「五輪はもう、何もかもが呪われているな」「自分が過去に行ったイジメのエピソードを、笑いながら自慢げに晒すのは、ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)だね」「ファンはそれでも彼を応援しているって、どういうこと? 信じられない」といった意見が並んでいる。

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■「パラ選手の気持ちも考えて」

海外の有名掲示板サイト『reddit』にも、そのトピックスはあがった。

「多くのパラリンピック選手が、同様のイジメ被害に遭っていたと思う。そのイジメっ子が音楽を担当するなんて恐ろしい」「人を選ぶ際、五輪にふさわしいか、醜聞はないかとチェックしないのか」「日本ではイジメが長い期間続くという。その典型例だな」

またツイッターのユーザー、Mulboyne(@Mulboyne)さんは日本の報道を英語で広めた1人だが、そこでは「過去のインタビュー記事の原文を読んで強いショックを受けた」「笑いながらそういうことを自慢げに話す人って…」といった反応があがっている。


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■謝罪すれば許される?

LGBTQ解放、MeToo、Black Lives Matterなどの運動が活発であるように、今、世界はパワハラ、セクハラ、人種差別、人権侵害などの問題に目をつぶることをよしとせず、過去に起きたトラブルが裁判に持ち込まれる例も多々だ。

謝罪したことにより、おそらく晴れの五輪の舞台に立つことになる小山田氏。海外の人たちは今、様々な角度から日本の「甘さ」を感じ取っていることだろう。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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