17世紀の魔除け術「ウィッチボトル」が現代に 液体漬けの歯と毛髪に発見者は身震い
「気味が悪くて、すぐに元の場所に戻した」と話す発見者。呪いの矛先が自身に向かないかと怯えているという。
17世紀の西洋の魔除け術のひとつで、“魔女の壺”の異名をとる「ウィッチボトル」をご存じだろうか。ヨーロッパでは、かつては家屋を解体するとそのようなものが床下から出てくることが多々あったが、近年はめったにない。それだけに、発見者は必ず青ざめてしまうという。
イギリスで再びそのウィッチボトルが発見され、『Metro』に続き、アメリカの『Fox News』も伝えている。
■液体浸けの歯と毛髪
このほど、ウェールズにも近いイギリス・シュロップシャー州のオスウェストリーというのどかな町で、ウィッチボトルが発見された。発見者はクリス・ラングストンさんという48歳の男性。
6月30日、自宅近くの林に入ったところ、数本のガラス瓶や食器のようなものがまとめて捨てられていることに気づき、近寄ってみた。
グリーンおよびクリアのガラス瓶の中から、高さ11.5cmの1本を手に取ってみたクリスさんは仰天。中身は液体に浸けられた歯と人の髪の毛だったのだ。
■120年以上前のものか
この件について、考古学者は「邪悪な呪いから家や家族を守る厄除けとして、人々は1600年代から小さなガラス瓶に尿、髪の毛、爪、歯などを詰め込んで、部屋の壁の中、床下などに隠していた」「ボトルはビクトリア朝時代のもの。120年以上が経過していると考えられる」などと説明。
また、ウィッチボトルは誰からも見つからず、触られないことが大事だといい、このように林の中に投棄されたのでは、魔除けの力も消滅したと考えられる。
■そばに顔面が割れた磁器人形
現場にはもう1つ、気になる物が捨てられていた。首で切断され、顔面が割れた女の子の人形の頭部で、19世紀に流行したアーマンド・マルセイユ製の磁器人形だと考えられるという。
しかし、なぜ女の子の人形なのか。クリスさんはあらゆるシチュエーションを想像し、メディアの取材には「あまりにも不気味で身震いしています」と話している。
■発見したこと自体に怯える
「私は、手に取ったボトルを即座に戻しました」と話すクリスさん。とんでもない物を発見してしまったという後悔と、呪いの矛先が自身に向きはしないかという不安に怯えているそうだ。
イギリスでは、何年も前にノッティンガムシャー州ニューアーク=オン=トレントの古い建物で、ウィッチボトルが発見されていた。魔女の呪いから家を守ろうとした者が、建物の片隅にそっと置いていたのだろう。
発見した者にとって、ウィッチボトルに触れたことは「吉」と出るのか「凶」と出るのか。今回も、やはりそこに注目が集まっている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)